...それでもう十分である...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...……二時二十分! もう十分待ちさえすれば好(い)い...
芥川龍之介 「早春」
...御巡覧まで余す所もう十分だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...もう十分暗黙の了解が成立っていると確信していたにも拘(かか)わらず...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...自分の幸福はもう十分だと思っていましたのに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...もう十分に伸びつくした草地だの山地の樹木は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それだけで俺はもう十分うれしいんだがなあ……』夕暮ちかく地平線上に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...それだけでもう十分だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何故あんたは今日もまた私を苦しめるんだ? 私は娘達を愛し過ぎるという罪の報いをもう十分に受けた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...どちらへ行きました?島村夫人――もう十分も前にどこかへ逃げて了(しま)いました...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
... もう十分もしたら床に入ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでもう十分です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それだけでもう十分ではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう十分に証明せられるのである...
柳田国男 「雪国の春」
...もう十分にワインド・アップがお済みになって...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そしてなお、酒をいいつけそうなので、武蔵はあわてて、「もう十分です...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もう十分花を持ったと思われる自分の草地の草を刈りはじめた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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