...もう一方の手をぐっと突出したもんです...
江戸川乱歩 「黒手組」
...また太宰といふ男は馬場と對角線をなして向きあつたもう一方の隅の壁に背をもたせ細長い兩の毛臑を前へ投げだして坐り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...さあこちらの船へ乗って下さいと洲のもう一方の岸で船頭が招いているのを...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...もう一方の側はほんのごく少しだけ開(あ)けてあった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そしてもう一方YZ曲線の方はまるで手をつけないでしまったのである...
寺田寅彦 「歌の口調」
...もう一方にはなかった...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...もう一方は傾き加減の字面...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...もう一方の手でふすまをなでながらあらわれ...
新美南吉 「嘘」
...もう一方の従僕にそれをつかむように合図すると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう一方の手を挙げていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...もう一方のほうにはいくらか長いのが一つある...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...もう一方の腕には自分の五倍ほどもありそうな胡弓を抱えている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...もう一方のはどうしても思い出せない...
堀辰雄 「美しい村」
...もう一方の「小説論」(恐らくこれは前者から十年ぐらゐ前に書かれたものか)と同じ論旨が...
堀辰雄 「小説のことなど」
...しかしもう一方の...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...もう一方の人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...同時にもう一方の手では...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...赤坂ともう一方の間道を駈けくだして...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索