...もう一方の触角はすでに噛(か)み切って打ち仆したのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もう一方の側の床(ゆか)を見た...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...そしてもう一方YZ曲線の方はまるで手をつけないでしまったのである...
寺田寅彦 「歌の口調」
...もう一方は一つ目...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...もう一方が倒れて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...もう一方は傾き加減の字面...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...だがカントはもう一方の問題を解決しようとはしていない...
戸坂潤 「科学論」
...もう一方(いっぽう)の手でその袖(そで)にしっかりしがみついたとき...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「百姓マレイ」
...次にまたテーブルのもう一方のはしにある書類の日付を見て...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...もう一方の腕には自分の五倍ほどもありそうな胡弓を抱えている...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...もう一方では他の大きな傷口をひらいてゐる半分の方へ開いてゐるといつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...そんな雪のうえを択んで歩き歩き、ときどき片側の枯木林を透かしながら赤岳だの横岳だのをちかぢかと目に入れたり、もう一方の、まだかなり雪が残っていそうな、果てしなく広い草原のはるかかなたを、甲武信(こぶし)の国境の薄白い山々が劃(くぎ)っているのを眺めたりしていると、なかなか好いことは好い...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...もう一方は生よりもやすやすとこれに堪えているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何となく一方をもう一方より好ませたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やはり君をちやほやしているもう一方を裏切ってごらん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...暗い内部のもう一方で...
山川方夫 「愛のごとく」
...わたくしが気づいたようなこともございません」たみはもう一方の手もあげ...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...しかし、もう一方は、自分の連れ合いが死ぬのを見、そのそばで自分も死んで行くのを感じるだけの暇があった...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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