...もう一人は縞馬服の例の刑事であったから...
海野十三 「奇賊悲願」
...もう一人の人物がちゃんといたのではないか」と...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...もう一人のをぢさまがラッパをならして...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...もう一人の同宿者もおもしろかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...――もう一人人的資源をつくってこい……そういって一週間の休暇(きゅうか)を出す軍隊というところ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...もう一人のところへやって来て...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もう一人の子の耳に口を寄せて何かささやきました...
新美南吉 「狐」
...――もう一人、一番怪しいのが居るじゃないか、若旦那を連れて来い」平次は少し機嫌を損(そこ)ねております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...久留馬登之物ともう一人の仲間が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...向島の寮にはもう一人の妾...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう一人の踊り娘...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もう一人の跛(びっこ)の寺男が壁の扉に消えてゆくのを遠くから見た...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...「ぢやあお前(めえ)さんは、なんだね、おらたちの小麦がとても旨く捌けねえと思ひなさるだね?」と何処か小さな町からでもやつて来たらしい、風来の町人といつた容子の、樹脂(タール)で汚れて脂じんだ縞の寛袴(シャロワールイ)を穿いた男が、もう一人の、ところどころに補布(つぎ)の当つた青い長上衣(スヰートカ)を著た、お額(でこ)に大きな瘤のある男に向つて言つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...もう一人そこに男が立っており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...もう一人は竹槍を突いている...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「もう一人のほうも悪くないようだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一人の男をその腕にのせながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あれで含月荘の侍たちが消しにくる頃には、死骸はみんな灰になる」怪老人――それは如意(にょい)ヶ岳(たけ)の山の主(ぬし)といわれている作兵衛爺(じい)と、もう一人は、何ぞ知らん、この炭焼小屋の竈(かま)で、かつて大村父子(おやこ)と山侍たちのために、蒸殺(むしごろ)しの刑にかかって、とうにこの世に生命(いのち)のないはずの江戸表の同心、加山耀蔵とは同役であり、無二の親友だった波越八弥が、昔に変る樵夫(きこり)姿で、まだ立派に生存していたのであった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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