...静かに空を渡って行く雲の脚(あし)が瞑眩(めまい)がするほどめまぐるしく見えたりして...
有島武郎 「或る女」
...エミルは――一寸めまいがしました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...すこしぐらい変でもいい、生きている人間の話相手がいてくれたら……」私は、なんだか、めまいを覚えた...
海野十三 「地球要塞」
...眩暈(めまい)がして倒れそうになったが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...何もかも私や眼の前で眩暈(めまい)するほどぐるぐるっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...今にも眩暈(めまい)が始まってくるかと思えば心も心ならず...
橘外男 「葛根湯」
...それならばたとえ眩暈(めまい)だけは覚えていても...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今までに覚えたことのない軽い一種の眩惑(めまい)を感じる...
田山花袋 「田舎教師」
...鼓膜の破れた人が耳を洗う時眩暈(めまい)を感じたり...
寺田寅彦 「話の種」
...眩暈(めまい)でのめりそうになってきた...
徳永直 「冬枯れ」
...しまいには眩暈(めまい)がしてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...落ちるほど眩暈(めまい)もしなかったんで...
夏目漱石 「坑夫」
...彼に眩暈(めまい)を覚えさせた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ヘレネ眩暈(めまい)のした時わたくしを取り巻いていた寂しい境からよろめきながら出て来たので...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...彼はめまいにおそわれたような気持で...
山本周五郎 「あだこ」
...つきあげてくる怒りでめまいがしそうになり...
山本周五郎 「さぶ」
...クラクラする眩暈(めまい)を振切って立上るとそのボックスを...
蘭郁二郎 「鉄路」
...彼らの鼻っぱしの強い誇り心は恐らくこの事実を認めまいとするだろうが...
和辻哲郎 「転向」
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