...念にかけても葉子は愛子を責めまいと覚悟をしていた...
有島武郎 「或る女」
...眩暈(めまい)に似たものを感じた...
海野十三 「地球要塞」
...すこしぐらい変でもいい、生きている人間の話相手がいてくれたら……」私は、なんだか、めまいを覚えた...
海野十三 「地球要塞」
...眩暈(めまい)がするほどの嶮(けわ)しい水の斜面をまっすぐに走り下って...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...魚容は気抜けの余りくらくら眩暈(めまい)して...
太宰治 「竹青」
...やっぱり怒れず、そのまま炎天の都塵、三度も、四度も、めまいして、自動車にひかれたく思って、どんどん道路横断、三里のみちを歩きながら、思うことには、人間すべて善玉だ...
太宰治 「二十世紀旗手」
...眩暈(めまい)がした...
徳田秋声 「黴」
...彼は眩暈(めまい)の状態に陥った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人を眩暈(めまい)せしむるばかりの和音の連続が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そっと写し取って、近所の手習の師匠にも見せたが、――もっとも浅井朝丸様は、これは学者や坊主は、読めまい、吉備真備(きびのまきび)の読んだ野馬台(やばたい)の詩のようなものだから、安倍仲麿(あべのなかまろ)の蜘蛛(くも)でも下がってくれなきゃと申される」「なるほど、野馬台の詩みたいなものだ、――ところで御用人様、御屋敷に住んでいらっしゃる御人数は?」「殿様は六十五におなり遊ばす、御病気で一年越しお床に就いたっきりだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私たちは出來るだけ相手を苦しめまいと努力し合つてゐた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...私たちは出来るだけ相手を苦しめまいと努力し合っていた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...めまいがして冷汗が出る...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...眩暈(めまい)が萌(きざ)して来た...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...身は雲の中でも駆けているような目眩(めまい)をおぼえ出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...鬼六は眩(めまい)のような空想にとらわれた...
吉川英治 「私本太平記」
...さなきだに近ごろ健康のすぐれない法然に胸を傷(いた)ましめまいという師弟の思いやりからであった...
吉川英治 「親鸞」
...彼自身に眩暈(めまい)をさえ伴った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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