...はじめのうちはなかなかこれを信じようとはしなかったが...
海野十三 「火星兵団」
...もっとも、ロロ公爵の旗の下へ集って来る兵も少くないであろうが、とにかく、はじめのうちは、あぶないぞ」「博士、火星兵と戦うには、何をつかうのですか...
海野十三 「火星兵団」
...はじめのうちは、或いは役者などがはいって来ないとも限らぬ、とずいぶん緊張していたのであるが、あまりの閑散に男爵も呆れ、やがて緊張の疲れが出て来て、ぐったりなってしまった...
太宰治 「花燭」
...初めのうち長老制度が迫害をこうむったのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ハスレルは初めのうち...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鳥のめのう色のやさしい眼を見ると...
豊島与志雄 「夢の卵」
...初めのうちは、彼女は、夫を押さえていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...「合図でなければ、何んじゃ」「はい」「慣れぬことゆえ、初めのうちは、誰しもいろいろと失策はある...
直木三十五 「南国太平記」
...「ん、はじめのうちは、村(むら)の御先祖(ごせんぞ)たちの信仰(しんこう)のこもったものだからとか、ご本山(ほんざん)のお許(ゆる)しがなければとかいって、ぐずついていたけれど、けっきょく気(き)まえよく献納(けんのう)することになったよ...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...松吉もはじめのうちは...
堀辰雄 「花を持てる女」
...はじめのうちは酒嫌ひの彼は...
牧野信一 「舞踏会余話」
...豚吉は初めのうちは我慢してジッと待っておりましたけれども...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...しめのうちは昔にあらぬここちして神代のことも今ぞ恋しき藍(あい)色の唐紙に包んでお上げしたのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...初めのうちは珍しい外部の事件を客観的に書いていたが...
柳田国男 「故郷七十年」
...初めのうちは「後家さんが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...それも「内藤さんのお世話で」と母がいかにも有難がつていふので、はじめのうちは、もうこれで、わらぢをはかないでもいゝのかと嬉しかつた...
吉川英治 「折々の記」
...曹操も初めのうちは...
吉川英治 「三国志」
...さながら瑪瑙(めのう)のように光る...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??