...濶歩せるを眺めし時...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...余二十年前丸山氏の家に遊(いうきよう)をとゞめし時...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...鳴鏑射(ナリカブラ)を大野の中に求めし時に...
高木敏雄 「比較神話学」
...其頭の虱を取らしめし時...
高木敏雄 「比較神話学」
...掠めし時に老將の功を思ひて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...並に其部隊眺めし時に一同の心騷ぎて隊亂れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...息吹返し胸中に心再び覺めし時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...光りわたらぬ隈もなき其常勝の劔(けん)折れて獨り小じまの波枕夜毎の夢もあかつきの千鳥の聲にさめし時君や悟れる「命なり」と...
土井晩翠 「天地有情」
...そこに個人的自我の自由をして思惟の唯一の対象たらしめし時代がついに夢想することのできないところの新しき現象が生まれることとなる...
中井正一 「レンズとフィルム」
...此断腸亭日記は初大正六年九月十六日より翌七年の春ころまで折鉛筆もて手帳にかき捨て置きしものなりしがやがて二三月のころより改めて日日欠くことなく筆とらむと思定めし時前年の記を第一巻となしこの罫帋本に写直せしなり以後年と共に巻の数もかさなりて今茲昭和八年の春には十七巻となりぬかぞへ見る日記の巻や古火桶五十有五歳 荷風老人書...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...これを眺めし時の桂次が顏...
樋口一葉 「ゆく雲」
...これを眺(なが)めし時(とき)の桂次(けいじ)が顏(かほ)...
一葉女史 「ゆく雲」
...紅葉する木立もなしに山深し千里の山嶺を攀(よ)じ幾片の白雲を踏み砕きて上り着きたる山の頂に鏡を磨(と)ぎ出だせる芦の湖を見そめし時の心ひろさよ...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...劇しき寒さ骨に徹すと覚えて醒めし時は...
森鴎外 「舞姫」
...はげしき寒さ骨に徹すと覚えて醒(さ)めし時は...
森鴎外 「舞姫」
...官長の善き働き手を得たりと奬(はげ)ますが喜ばしさにたゆみなく勤めし時まで...
森鴎外 「舞姫」
...劇しき寒さ骨に徹すと覺えて醒めし時は...
森鴎外 「舞姫」
...飯時と茶時めし時という言葉は東京などでもよく使うが...
柳田国男 「母の手毬歌」
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