...そこから盲滅法(めくらめっぽう)に動いて行った...
有島武郎 「或る女」
...めくらめっぽう読んで行っても...
太宰治 「女の決闘」
...問うだけ損だよ、めくらめっぽう、私はひとり行くのだと悪ふざけして居る間に、ゼラチンそろそろかたまって、何か一定の方向を指示して呉れないものでもない、心もとなき杖をたよりに、一人二役の掛け合いまんざい、孤立の身の上なれども仲間大勢のふりして、且(かつ)うたい、且かたり、むずかしき一篇のロマンスの周囲を、およそ百日のあいだ、ぬき足、さし足、カナリヤねらう黒き瞳(ひとみ)濡れたる小猫の様にて、そろりそろり、めぐりあるいて、およろこび下さい、ようやく昨夜、語る糸口見つけましたぞ、お茶を一ぱい飲んで、それから、ゆっくり...
太宰治 「二十世紀旗手」
...盲目滅法(めくらめっぽう)の捨鉢でもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...杲卿(こうげ)が忠勇画像を拝した張巡(ちょうじゅん)見なせえ皆これ天下の英傑だんベエこれこそ天下の将帥(しょうすい)と言われるそれに何ぞや賊の旗の手見るか見えぬにブルブルふるえて兵士を振り捨て一人で欠落(かけおち)馬鹿と言おうか臆病と言おうか文盲滅法(めくらめっぽう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...めくらめっぽうじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...世間は盲滅法(めくらめっぽう)に君をもっともだとしてしまうだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...めくらめっぽうにあばれだして...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...めくらめっぽうに血を流しながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...めくらめっぽうに掘っただけなんだから...
三好十郎 「胎内」
...めくらめっぽうにニールスめがけて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...盲滅法(めくらめっぽう)に突進したのですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...盲目滅法(めくらめっぽう)に闘って行かなければならなかったところに...
夢野久作 「暗黒公使」
...盲目滅法(めくらめっぽう)にアガキ廻って却(かえ)ってブチコワシをやったりするもんじゃよ...
夢野久作 「二重心臓」
...盲滅法(めくらめっぽう)...
吉川英治 「江戸三国志」
...盲滅法(めくらめっぽう)にすれちがッた高麗村(こまむら)の次郎も...
吉川英治 「江戸三国志」
...……今日まで盲滅法(めくらめっぽう)に生きてきたが...
吉川英治 「親鸞」
...盲滅法(めくらめっぽう)に...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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