...ゆらめくやうな活気が今夜の法事で主人役をつとめてゐる神原直造にもあつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...上瞼(うわまぶた)を伏せてめくら特有のくまどったような目つきをし...
壺井栄 「赤いステッキ」
...街路の舗石はめくられ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...闇の間にきらめく星のようなものがいくつも見え出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただいまあなたにうごめく人影は...
中里介山 「大菩薩峠」
...時めく流行(はやり)医者の娘としては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「目釘(めくぎ)がない」目釘のない刃を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うめく聲が聽へるばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少年の僕にはその部屋の上の屋根をめくつて展がつてゐる無限の世界が...
原民喜 「火の子供」
...其方が名をも雪((そそ))ぎ我が心をも安めくれよ...
樋口一葉 「雪の日」
...お認めくださるでしょうか」石田氏は...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今朝は暑し、夏めく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...まるでめくらのように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...風船にひつぱられて 小鳥は中空たかくのぼつていつた風船はくるめく日傘をまはし あたたかな銀の雨を降らした小鳥はむしやうにうれしくなり 力いつぱいそのすずを鳴らしたそれにしても風船にのれない重たい心――ぼくは丘のクツサンの中でじたばたするあばらに生えた青麦の芽をむしりながら...
森川義信 「春」
...そうして彼の眼の底に蠢(うご)めくものは結局...
夢野久作 「老巡査」
...向こうの端(はし)の一枚がポンとめくれる――たちまち飛びだした呂宋兵衛(るそんべえ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...世の中にうごめく蛆(うじ)の中にもがいていたこの身もまた蛆であった...
吉川英治 「親鸞」
...燭の明滅がしきりとはためく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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