...もがきたわむれるであろう...
江戸川乱歩 「「悪霊物語」自作解説」
...いそいそとして水にたはむれる風の舌...
大手拓次 「藍色の蟇」
...日毎に そのはれやかに陰気な指をわたしにたはむれるさかりの花のやうにまぶしく あたらしい恋人よ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...夕彼方にけむれる森のあたり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...そこには藻(も)のむれるような海岸特有の匂(におい)があった...
田中貢太郎 「春心」
...ちかごろよくねむれるのがうれしい...
種田山頭火 「一草庵日記」
...今夜もようねむれるこころよさ...
種田山頭火 「其中日記」
...――ねむれなければねむれるまでねむらないだけだ...
種田山頭火 「其中日記」
...モツタイないね!・波音強くして葱坊主・道は若葉の中を鉱山へ・けふのみちはすみれたんぽゝさきつゞいて・すみれたんぽゝこどもらとたはむれる△黒船襲来...
種田山頭火 「旅日記」
...飛ばして敵の被むれる 350堅固の兜(かぶと)射當つれど...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...椅子椅子の下にねむれるひとは...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...なんといふ鈍暗な日ざしだらう!しぶきにけむれる岬岬の島かげからふしぎな病院船のかたちが現はれそれが沈沒した錨の纜(ともづな)をずるずると曳いてゐるではないか...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...天幕の中は六月の太陽でむれるように暑い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...むれるやうな草の匂ひがする...
林芙美子 「多摩川」
...頭の上で蝶がたわむれるようにゆれている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...たわむれる憎悪だ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...寝ていらして背中がむれるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...むれる一方で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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