...むつかしい顔のしまつに究(きゅう)したまま逃(に)げ去(さ)った...
伊藤左千夫 「箸」
...謹厳な顔の神はむつかしい顔をして...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...急に熊(くま)の胆(きも)を嘗(な)めたようなむつかしい顔になって...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...とりわけ学者が気むつかしい顔をしてゐる隣りの室(へや)でする盗み食はまた格別のものである...
薄田泣菫 「茶話」
...」小父は気むつかしい顔をして...
薄田泣菫 「茶話」
...時々むつかしい顔でトッドを見た...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...少々こじつけの解釈ですが――」そういって、むつかしい顔で、船長は下をむいて考えていたが、「ではこうしたらどうでしょう...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...いきなりむつかしい顔をした...
徳田秋声 「黴」
...主人がむつかしい顔をして黙っているものですから...
豊島与志雄 「二つの途」
...むつかしい顔を挙げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...光川左門太はむつかしい顔をして真っ先に帰りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むつかしい顔をしているぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むつかしい顔をして番をして居ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...モダン・ガール――むつかしい顔は禁物だよ...
牧野信一 「裸虫抄」
...むつかしい顔の和服の進の父や...
山川方夫 「演技の果て」
...そのむつかしい顔を見つめる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...宵の口の小学校教師のむつかしい顔も見えた...
若山牧水 「木枯紀行」
...今日は歌を作らうとて皆むつかしい顔をすることになつた...
若山牧水 「木枯紀行」
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