...例のむっとするうん気と煙りの中でまだ花牌(はな)をひいていたが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...むっとするにおいの中に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...むっとすることがあるものですわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むっとする草いきれ...
永井隆 「長崎の鐘」
...失敬なと主人はちょっとむっとする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...じいさんが障子をあけると二日間の溜め呑みをやった煙草の煙りがむっとするほど室(へや)のなかに籠(こも)ってるじゃないか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むっとするほどゆげがこもって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その癖が夫の模倣であったのに気がついて朝子は再びむっとする...
原民喜 「針」
...むっとするような重い臭いが鼻をつく...
久生十蘭 「金狼」
...むっとするような獣類の匂い...
久生十蘭 「地底獣国」
...むっとするようなマリゴールドの花間に...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...メアリは熱くてむっとするロンドンの舗道に慣れていなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...祭のときの瓦斯(ガス)のやうな匂(にほひ)のむっとする...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...祭(まつり)のときの瓦斯(ガス)のような匂(におい)のむっとする...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...むっとするような静さが周囲(しゅうい)を取り巻いている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...台所の中は熱くてむっとするものですから...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...むっとするのが当り前です...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼女はいつもむっとする...
吉川英治 「夕顔の門」
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