...むっとする様な暑さを覚えしめる...
有島武郎 「かんかん虫」
...青木学士も、むっとするし、春夫少年も、その様子をさとってしゃくにさわりました...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...例のむっとするうん気と煙りの中でまだ花牌(はな)をひいていたが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...見ているうちに何だか少しむっとするような気がして来てとうとう碌(ろく)に見ないで帰って来て...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...むっとすることがあるものですわ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...むっとするほどたまらない道だったが...
夏目漱石 「三四郎」
...じいさんが障子をあけると二日間の溜め呑みをやった煙草の煙りがむっとするほど室(へや)のなかに籠(こも)ってるじゃないか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むっとする香りと共に...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...むっとする汚染空気がわっと襲ってきたからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...真新しい煙草のむっとするひどい臭いが充満した直後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その奥からむっとするほど部屋に溜った...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...むっとする朦気と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...むっとするねむの河原を急いで抜けて...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...台所の中は熱くてむっとするものですから...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...むっとするほど刺戟的に匂っていた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...むっとするほどの強い香料の匂い...
山本周五郎 「百足ちがい」
...地下鉄の口からむっとする瓦斯が酸の匂いを放って顔を撫でた...
横光利一 「旅愁」
...楯や物陰には、むっとする程、汗くさい人いきれがしていた...
吉川英治 「源頼朝」
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