...むっとする様な暑さを覚えしめる...
有島武郎 「かんかん虫」
...台所口をぬけるとむっとするほどむれ立った薔薇(ばら)の香りが一時に私を襲ってきた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...青木学士も、むっとするし、春夫少年も、その様子をさとってしゃくにさわりました...
海野十三 「豆潜水艇の行方」
...むっとするにおいの中に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...所きらわず一種むっとする空気や圧迫の感じや...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...むっとするほどゆげがこもって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...むっとするような暑気がおどみ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...こんな不快なむっとする環境では息も吸えない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...むっとする酒の臭いをふくんで吉原の顔にぶっつかった...
本庄陸男 「石狩川」
...むっとする匂いを発散させていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...祭のときの瓦斯(ガス)のやうな匂(にほひ)のむっとする...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...祭(まつり)のときの瓦斯(ガス)のような匂(におい)のむっとする...
宮沢賢治 「さいかち淵」
...むっとするほど温気が籠っていた...
山本周五郎 「新潮記」
...むっとするほど刺戟的に匂っていた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...むっとするほどの強い香料の匂い...
山本周五郎 「百足ちがい」
...地下鉄の口からむっとする瓦斯が酸の匂いを放って顔を撫でた...
横光利一 「旅愁」
...楯や物陰には、むっとする程、汗くさい人いきれがしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...彼女はいつもむっとする...
吉川英治 「夕顔の門」
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