...また兵隊が車夫を擲(なぐ)ると以前はむっとしたが...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...いらっしゃいます」私はむっとしながら靴を脱いだ...
梅崎春生 「風宴」
...――君はなぜ飛行島に来たのかね」杉田二等水兵は、むっとした...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...むっとして顔を挙げました...
太宰治 「饗応夫人」
...むっとした赤黒い顔をしている...
太宰治 「女生徒」
...さすがにむっとなり...
太宰治 「如是我聞」
...むっと鼻を突いて甘い巴里の体臭...
谷譲次 「踊る地平線」
...羅馬兵の顔にむっとばかり襲うのであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...高柳君はむっとした...
夏目漱石 「野分」
...むっとふくれて出て行くと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...真新しい煙草のむっとするひどい臭いが充満した直後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...むっとする酒の臭いをふくんで吉原の顔にぶっつかった...
本庄陸男 「石狩川」
...それからむっとした...
山本周五郎 「思い違い物語」
...己れの腕を侮られたかにむっとしたので...
吉川英治 「剣難女難」
...行け」市松はむっとした顔して出て行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...むっとした顔つきであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...むっとして口を尖(とが)らしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いないからいないというたのだ」老婆の態度が新蔵をむっとさせたらしかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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