...主人のむっつりした態度は...
梅崎春生 「狂い凧」
...まだ一度も陽の光に当ったことがないようなむっつり白い肉塊(にくかい)があって...
海野十三 「階段」
...外の事務員達は、てんでに冗談をいいあったり、不平をこぼしあったり、一日ざわざわ騒いでいるのに、T丈(だ)けはその仲間に加わらないで、退出時間が来るまでは、むっつりとして、こつこつ仕事をしていました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...むっつりした邪険な...
大阪圭吉 「死の快走船」
...蚯蚓と蓑虫とは性来のむっつりやで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...もう一人のほうはもっとむっつり屋で人並に近かったのですけど...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...しんねりむっつりした爺さんのところでは...
徳田秋声 「爛」
...むっつり怒った父親は...
徳永直 「冬枯れ」
...小野君もなんだかむっつりしています……...
豊島与志雄 「肉体」
...おけいはむっつりついて来た...
豊島与志雄 「別れの辞」
...佐々木味津三のむっつり右門君と同じことであろうと思う...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...むっつりした好青年で...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...二人でむっつり帰って来て...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...むっつり押し黙っているばかり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...むっつりした顔で...
火野葦平 「花と龍」
...むっつりとし合ったままで対(むか)い合(あ)っていた...
堀辰雄 「ほととぎす」
...むっつりして乙女の云うことを聞くだけで...
「小祝の一家」
...むっつりとふきげんな眼をして溜息ばかりついていた父...
山本周五郎 「柳橋物語」
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