...そうなるといつまでも黙りむっつりとして其の日教わって来た数学の定理の証明を疑ってみたり...
海野十三 「三角形の恐怖」
...給仕頭は生来むっつり家であった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...気の向かぬ時は怒ったようにむっつりしているのを...
近松秋江 「うつり香」
...男は幾分むっつりと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...むっつりして馬車へ乗ろうとしていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...律気なむっつりした男でした...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...腹だちまぎれにむっつりしながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大きな赤ら顔、つき出た眉(まゆ)、くぼんだ小さな眼、小鼻がふくれ先が太い短い鼻、重々しい頤(あご)、むっつりした口、そういう醜く賤(いや)しい面貌は、彼自身にとっては他人である...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むっつり黙り込んでいた顔の不愉快な印象を掻き消すのに必要なだけ坐っていましたが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...いつもむっつりと仕事をしている...
新美南吉 「名なし指物語」
...ふだんからむっつりとして...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...あのむっつりと油断のない車掌さ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...「むっつり」――それは幸福者の性質の一つであろうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...むっつりした隆治さん...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...むっつりなんとかって...
山本周五郎 「契りきぬ」
...むっつりとふきげんな眼をして溜息ばかりついていた父...
山本周五郎 「柳橋物語」
...」笑いもせずむっつりと云う久慈に矢代は顔を赧らめ...
横光利一 「旅愁」
...むっつり腰を下した...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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