...一時間も空(むだ)には過されぬと言つた性(たち)なので...
石川啄木 「鳥影」
...むだのないものにしたいと思つてゐます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年六月号)」
...どこを押せばそんな嘆(なげ)きの音(ね)が出るのかと怪(あや)しむだろう...
海野十三 「もくねじ」
...ここらあたりとなつかしむだ道は消えてゐて...
小穴隆一 「二つの繪」
...芝居に足を踏(ふ)ん込(ご)むだ抑々(そも/\)は...
薄田泣菫 「茶話」
...ぐつすり寝込むだ...
薄田泣菫 「茶話」
...一日にちょっぴりの水だけ飲んでなけれぁならんような目にも遭わずにすむだろう...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...人々は、それを見て、きっと、私を羨むだろう...
太宰治 「花燭」
...ついにむだにおわりました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...一秒もむだに玄関で待たせないようにすることが肝心だ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...サンベリティからメイフェアまでグランドジャンクション社の給水系だから苦しむだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...雨戸の隙間から蒼白い明りが滲み込むだのに気付くと...
牧野信一 「眠い一日」
...解剖室の入口から少し外れて傍の方へ――其のまゝ眞ツ直に進むだら...
三島霜川 「解剖室」
...わたしは少しもむだ足をしたとは思わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんなことはないと答えてさびしげに頬笑(ほほえ)むだけだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...むだな問答だ」と...
山本周五郎 「花も刀も」
...逃げてもむだだぞ」という声が新八の耳を打った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むだ飯食わせて飼いおけば...
吉川英治 「新・水滸伝」
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