...――むしろ弱い少年であった...
李光洙 「愛か」
...土座(どざ)に筵(むしろ)を敷(し)いて...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...むしろ今日は進んでこの電気風呂へやって来たのだった...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...むしろあまり廉に過ぎれば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私のうちにあるところの或ひはむしろ私自身であるところの思惟する本性が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私は将来いつかは文明の利器が便利よりはむしろ人類の精神的幸福を第一の目的として発明され改良される時機が到着する事を望みかつ信ずる...
寺田寅彦 「蓄音機」
...蓆(むしろ)の上で二三羽の鶏が餌を漁(あさ)って歩いていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その表情を見ると気の毒というよりむしろ心配そうなある物に囚(とら)えられていた...
夏目漱石 「行人」
...むしろ真実相であった...
夏目漱石 「明暗」
...彼女はむしろ落ちついていた...
夏目漱石 「明暗」
...消極的美を以て美の全体と思惟(しい)せるはむしろ見聞の狭きより生ずる誤謬(ごびゅう)ならんのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...破戒はむしろ像法時の特徴である...
三木清 「親鸞」
...むしろしばしば悲劇的なもの...
三木清 「哲学入門」
...むしろ、タテの流れの中に真の正体がよけいに示される...
三好十郎 「恐怖の季節」
...凌ぐのがむしろ自然である...
柳宗悦 「工藝の道」
...むしろ、これから世のあらゆるものに出会う一歩の門(かど)の物試(ものだめ)しとうけて、いよいよ生来の荒胆(あらぎも)を、御輿のうちに、すえておられたかもしれない...
吉川英治 「私本太平記」
...むしろ坦々(たんたん)とした道の無聊(ぶりょう)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...いったい何としたことだ」むしろ腹立ち紛(まぎ)れである...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??