...むしろ一ペンスしかなくても腹を空(す)かせているほうがよかった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...むしろ神々(こうごう)しくさえあった...
江戸川乱歩 「影男」
...それは、山岸のため、といふよりは、むしろ、私自身の開眼のために聞いてみたい...
太宰治 「「人間キリスト記」その他」
...ルクレチウスの内容そのものよりはむしろ...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...谷川徹三のディレッタンティズムなるものはむしろジャーナリズムと呼ばれるべきものだったのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...「沢蟹なら、むしろ、可愛いじゃありませんか...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...看過されるよりむしろどんなことでもされたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「どれ/\」筵(むしろ)を取って見ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むしろ全くは「自然のままの野獸」でさへあることを...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
......
長谷川時雨 「九条武子」
...否むしろこれによつて克服され止揚されこれのうちに死し葬り入れられることによつて...
波多野精一 「時と永遠」
...むしろ我々が眞とする思想は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...むしろ垣根の蔭や堀の間で襲われるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ日本選手の後半が足乱れ...
横光利一 「欧洲紀行」
...むしろ自分の住む惨めな東洋を一度知ってみたいと思う子供っぽい気持ちから筆をとった...
横光利一 「上海」
...家じゅうこぞって晴着をきて筵(むしろ)に平伏していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...小綱の面(おもて)はむしろ憎いほど落着いていた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...小さな薄い書物――むしろ書板(タブレット)というべき物の上に...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
便利!手書き漢字入力検索