...予は俄にひまがあいてむしろ手持ぶさだという様な塩梅である...
伊藤左千夫 「浅草詣」
...強さよりはむしろ大きさと重さを養うようにした...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...理性といふよりはむしろ動物的なこの嗅ぎつける力のお蔭で...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しかしその中では右の問題についての私の根拠ではなくむしろ結論が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...むしろ小作家であり模造大家であるように思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むしろスポーツである...
中井正一 「探偵小説の芸術性」
...小屋がけの蓆張(むしろばり)などを...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ威力に勝り...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私はむしろ苦々(にがにが)しい気分で...
夏目漱石 「こころ」
...むしろより多く旋律的(メロヂカル)の者であることが推測される...
萩原朔太郎 「青猫」
...むしろ悲鳴である...
平林初之輔 「予審調書」
...むしろ当時の人いまだ後世の如き卑(ひく)き調を知らず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...むしろ現世的な栄華栄誉の意味...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...むしろ夜の旅こそ...
吉川英治 「江戸三国志」
...女牢の前に長く敷いたむしろの上に...
吉川英治 「私本太平記」
...密々に忠円僧正を介して、みかどの許(もと)へ、そっと上書された文意は、鄭重というよりは、むしろ至極、低姿勢なものだった...
吉川英治 「私本太平記」
...獄門番(ごくもんばん)の寝(ね)るむしろ小屋(ごや)から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...むしろ安心しきっているのだ』『それでは却(かえ)って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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