...「ふうん、大したものだ」私は、むさぼるように、十八枚からなるその設計図を、いくどもくりかえして眺(なが)め入った...
海野十三 「人造人間の秘密」
...太陽の熱をむさぼるように吸って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...むさぼるように眺めていた...
太宰治 「一燈」
...目前の異様な戦慄(せんりつ)の光景をむさぼるように見つめていました...
太宰治 「女の決闘」
...むさぼるように眺めるだけで我慢する事にした...
太宰治 「帰去来」
...むさぼるように島を眺めまわしているのだ...
太宰治 「猿ヶ島」
...むさぼるように読まれて居るのを眺めるこの刺すような歓喜!雪は二三枚読むと...
太宰治 「断崖の錯覚」
...可愛(かわい)いソーニャ……(むさぼるように...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...彼女が歌ってる唄にむさぼるように耳をすませた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...はじめはむさぼるように...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...むさぼるように吸い込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うちながめることの喜びをむさぼるように味わった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...むさぼるように凝視しつついうのであった...
中井正一 「過剰の意識」
...かれらはむさぼるようにして見るまに平(たい)らげてしまった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...むさぼるようにかいだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...若い歓(よろこ)びをむさぼるようになったのが...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...むさぼるように喰べている食欲にもそれは窺(うかが)われる...
吉川英治 「私本太平記」
...むさぼるように、その手紙を読みはじめて、「オオ……ウウム……じゃ、最後に周馬のやつが? ……こりゃ大事、江戸へ……蜂須賀家の致命傷だ……ウム、なるほど、それで……そうか」乞食の顔に紅味(あかみ)がさしてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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