...もうすっかりねむくなって...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...毛(け)むくじやらの親仁(おやぢ)が...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...むくんだ感じの顔は...
梅崎春生 「黄色い日日」
...その報(むく)いを受けずにはおらん...
田中貢太郎 「岩魚の怪」
...赤ん坊がむくむくと動き出す...
豊島与志雄 「裸木」
...善をなすことの報(むくい)は...
中島敦 「弟子」
...恰度万華の花片がむく/\と涌きあがるかのやうに見え...
牧野信一 「熱海線私語」
...わがこゝろわれを思う友の心にむくいんと今こそ受けしふみのしるしをその刹那の惑何の奇も何の興趣も消え失せて平凡化せるわれの学問おなじ年寄りの冷水の例また一つ世界に殖えし太平の御代とつおいつとつおいつ受けし祝辞と弔辞の方へ何と答えてよいのやら苦しい思い今日の今まで通した意地も捨てにゃならない血の涙たとえ学問のためとはいえ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...さうして浮腫(むくみ)のあるやうな青ぶくれた赤兒の死骸をその肌に抱いた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...「封緘で書いたのだって!」と咲枝がむくれていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
三好達治 「艸千里」
...指さきに血がにじむくらいの傷をつけるのである...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...いずれ報(むくい)は天からあると約束しました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...モルテンとダンフィンがねむくなってきて...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...私の訪問は十二分の酬(むく)いを以て迎えられたのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...きみが悪くって躯(からだ)がちぢむくらいですわ」「そんなにおちついていらっしゃるところをみると...
山本周五郎 「風流太平記」
...ダメス王の鼻は王の生前に於て眼や口その他の動的表現係より受けたる恩義に酬(むく)ゆるために王の死後...
夢野久作 「鼻の表現」
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