...むくむくと牛の突立(つった)つように起上った大漢子(おおおとこ)が...
泉鏡花 「遺稿」
...約束にそむくからな...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...○鶴(つる)恩(おん)に報(むく)ゆ天保七年丙申の春...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...ソシテ僕ガソノ天与ノ幸運ニ十分酬(むく)イテイナイヲ知ッタナラバ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...盛り場である人がなんの気なしにとった写真に掏摸(すり)が椋鳥(むくどり)のふところへ手を入れたのがちゃんと写っていたという話を聞いたこともある...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...寢過ぎてむくんだやうな顏を撫で上げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妾はただ彼女の親切に感じ自分も出来得る限り彼に教えて彼の親切に報(むく)いんことを勉(つと)めけるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...それを言はうと口をむくつかせてゐる中に...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...両側の店先には大きな尨犬(むくいぬ)や...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...ただ大な声と目をむくだけで気魂精神更に加はらず」といひ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
......
宮沢賢治 「饗宴」
...むくむくと太ったのを見立てて買った...
森鴎外 「鶏」
...常からむくむくした鳥であるのが...
森鴎外 「鶏」
...赤髯のへちゃむくれ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...誰の眼にもむくんでいるのだということがわかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お前は一日の糧(かて)を買ふ代(しろ)をさへ自分の勤労で酬(むく)いられた事があるか...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...草心尼は肌がさむくなった...
吉川英治 「私本太平記」
...私の意にそむく直義でもございませぬ」「なれど...
吉川英治 「私本太平記」
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