...奴等は不気味な毛むくじゃらの身体を...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...(二)山頂(さんちやう)の古墳(こふん)と山麓(さんろく)の横穴(よこあな)とは時代(じだい)に於(おい)て無關係(むくわんけい)なる事(こと)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...別に(むく)れてゐる容子(ようす)もなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...人をあざむくのに以前ほどの苦労を必要としなくなっていたからである...
太宰治 「人間失格」
...主人のうらみをむくいておくれ...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...今まで横になっていた人形が魂の入ったようにむくむくと動きだした...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...「塵のむくろによしなくもやどる思のなかりせば今の嘆のあるべしや...
土井晩翠 「天地有情」
...会心(かいしん)のさざめきを以て酬(むく)うてくれました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...放逸強健な植物は養液と陶酔とに満たされて無垢(むく)なふたりのまわりに身を震わし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遠山近嶺ひるをあざむくばかり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...われわれひとたび播(ま)ける種子(たね)の酬(むく)いは...
新渡戸稲造 「自警録」
...五十五六のむくつけき男と話して居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無知な母親はただその感情のおもむくままに...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...『御恩にむくいますためには...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...知遇に讐(むく)ゐん為には何物をも犠牲に供し得る人なり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...この身の諸悪罪業(ざいごう)のむくい...
吉川英治 「大岡越前」
...北へおもむくも賊国...
吉川英治 「三国志」
...むくりと寝転(ねがえ)ると...
吉川英治 「夏虫行燈」
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