...その勞力に報(むく)いることの少い原稿生活に飽きが來たのが原因で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...むくむくと起上ると...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...とうとう黒いむくろをさらしたのでした...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...院長(いんちょう)の可畏(むくつけ)き...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...世の中をあざむくとは...
太宰治 「如是我聞」
...暮方ねむくなつたから寝床にはいつた...
種田山頭火 「松山日記」
...そのむくいは、てきめんで、あくる日わたしは傍屋(はなれ)へ出かける道々、ひどい当惑(とうわく)を感じた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...長崎におもむくへきのよし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...晴れてるのに雲がむくむく出て来たり...
豊島与志雄 「反抗」
...むくむくと肥え太ったこの猛獣の子供を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...むくつけき態度をとるのが癖になって居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...いやにむくんだ顏は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――寒むくなるから……――と云って...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...わたしは自分のほうに顔がむくとはっとして首をひっこめました...
火野葦平 「人魚」
...その女を手に入れた報(むくい)には...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...土色めいた顔の少しむくんだ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...長槍(ちやうそう)大劍(たいけん)非我事(わがことにあらず)把レ毫(ふでをとつて)欲レ報(むくはんとほつす)聖明君(しやうめいのきみ)と云ふのがあるが...
吉川英治 「折々の記」
...すべてをその罪業(ざいごう)のむくいとして...
吉川英治 「源頼朝」
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