...白木がむき出しになっているのだとわかった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...その心は痛々しい程にむき出しで鋭敏だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...蟻の化物みたいな体をむき出しにしていたら...
海野十三 「火星兵団」
...素人をむき出しにして...
海野十三 「成層圏飛行と私のメモ」
...むき出しになったからだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...老人は不攝生の爲めに眼の下の腫れ上つた白い眼をむき出して「うん」と生返事をして...
千家元麿 「自分は見た」
...さうして時々ニヤ/\と齒をむき出して笑ふかと思ふと長煙管を突き出してポンと遠方の火鉢にはたいて...
高濱虚子 「俳諧師」
...へんにむき出しの寒々した感じで...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...提灯は疊んで半分ほども使つた蝋燭(らふそく)をむき出しにしてありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臍から上をむき出しにしたイタリー女が二...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...口腔をだらしもなく虚空(こくう)に向けて歯をむき出し...
牧野信一 「ゼーロン」
...「ジンに当たったのだよ」と祖父(そふ)は言って、歯をむき出した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...欠け歯をむき出して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほんとうにむき出しに自分たちを示すような勉強も調査もスポーツもされない窮屈さがのこっている...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...人間のピンからキリまでの感覚のむき出しの敏感さにみちたものであったらどんなによろこばしいでしょう! そういう作家こそ文学の歴史の上向のために寄与し得る作家です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お父つぁんが苦しいおもいをするだけじゃないの」「苦しいおもいには馴(な)れてる」喜兵衛は歯をむき出した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...黄色い歯をむき出しに...
吉川英治 「平の将門」
...岩石をむき出していたので...
吉川英治 「源頼朝」
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