...猿はまつ白な齒をむき出しながら...
芥川龍之介 「地獄變」
...谷に対する感情をそのまゝむき出しに...
伊藤野枝 「惑ひ」
...むき出しになって行く...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...白い歯がむき出しています...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...使者はむき出しに讃岐訛りを出して...
薄田泣菫 「茶話」
...大衆はとかく感情をむき出しに詠(うた)いたがる傾きがある...
高浜虚子 「俳句への道」
...その時料理人は眼をむき出して...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...白い半袖からむき出した...
林芙美子 「浮雲」
...息が上がり、口を開き、歯をむき出し、あたかも心臓が止まったかのようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...素晴らしく大きな歯をむき出していなゝく態とか...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...すっかりむき出しになっていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...ほんとうにむき出しに自分たちを示すような勉強も調査もスポーツもされない窮屈さがのこっている...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...むき出しな板の羽目へよっかかっている...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...これは私があぶながってむき出しではこわがるので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...立って行って圭子と一緒になって欣二を取りしずめにかかっている)誠 ふ!(歯をむき出して欣二を嘲笑して置いて...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...それに我々の最もデリケートな部分は常にむき出しになっているではないか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あのやうにお互ひの中でむき出しになつたことは...
吉川英治 「折々の記」
...自分の本質をむき出して...
吉川英治 「新書太閤記」
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