...やはり歯をむき出した...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...歯をむき出してニタリニタリと笑ったり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...電燈使用の室で見ては氣が付かなかつたことだが、ランプになつてから、その薄暗い蔭の中に包まれたお鳥の寢顏は、晝間むき出しの、押しつぶしたやうな、田舍くさい顏立ちとは丸で違つて、物凄いほど奇麗だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...真白にむき出した...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...「思いちがいだって?」須原が目をむき出して...
江戸川乱歩 「影男」
...使者はむき出しに讃岐訛りを出して...
薄田泣菫 「茶話」
...歯をむき出し舌を伸ばして...
谷崎潤一郎 「少年」
...むき出しで、醜く立っているざまは、まるで骸骨(がいこつ)だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...自由ほど耐えがたいものは他にないからである! このむき出しになって焼け果てた荒野の石を見よ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...むき出しの「真実」がある...
永井隆 「この子を残して」
...揚幕一枚をブラ下げたむき出しの吊二階で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...むき出しの怖ろしい形相をさらしてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼玉をむき出した...
牧野信一 「沼辺より」
...すっかりむき出しになっていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...あっちこっちほりかえされ土肌をむき出し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの!(むき出しの白い手を...
三好十郎 「冒した者」
...二段田あ……(殆んど歯をむき出して相手になりかけるが...
三好十郎 「妻恋行」
...哀れなる動物はひどい恐怖に襲われているらしく、歯をむき出して、顎(あご)からよだれを垂らして、わたしが迂濶(うかつ)にさわったらばすぐに咬(か)みつきそうな様子で、主人のわたしをも知らないように見えた...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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