...うしろむきになってむこうの家の半開きにした戸の中へ...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...脛(すね)も足もむき出しで...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...すとんと別の国へ出た趣(おもむき)がある...
泉鏡花 「霰ふる」
...大利根博士は後をふりむきもせず...
海野十三 「怪塔王」
...例の乳をしぼられながら大きな目をむき長い舌を出している赤斑(まだら)の牛が...
海野十三 「火星探険」
...正面にむきなおりました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...さうさうむきになるにも及ぶまいではないか...
薄田泣菫 「独楽園」
...警部は彼をふりむき...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...」少年は、むきになった...
太宰治 「乞食学生」
...」そして其角は江戸名所の中(うち)唯ひとつ無疵(むきず)の名作は快晴の富士ばかりだとなした...
永井荷風 「日和下駄」
...細君とは少し趣(おもむき)を異(こと)にしていた...
夏目漱石 「明暗」
...ことにこちとら見たいな気の早いものにはお誂向(あつらえむき)だあね...
夏目漱石 「明暗」
...むきに腹を立ててしまつた先生の姿を見てゐると...
南部修太郎 「猫又先生」
...そのまゝぢや八丁堀の旦那方も受取つては下さるまいよ」三輪の萬七は中年者の太々(ふて/″\)しさをむき出しに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...担ぐのは」むきになって...
正岡容 「寄席」
...欠け歯をむき出して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...秘事を守ろうとするむきなものがあった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...彼がむきになってかかる程には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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