...立っている時には湯気が彼等のむき出しの足から立ち昇って見える...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...松明の光常(とこし)えに消えて寸前暗黒の感に打たれ停立黙考手探りして道をたずぬるというようなる趣(おもむき)に候...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...槍・常念・大天井に登臨する向(むき)のためには...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...むきだしにあらわれた...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ふりむきもしないで...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...初代さんはあらゆる障碍(しょうがい)を見むきもせず...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...綱(たくづの)の一七白き腕(ただむき)沫雪の一八わかやる胸をそ叩(だた)き 叩きまながり眞玉手 玉手差し纏(ま)き股(もも)長に寢(い)は宿(な)さむを...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...たかが犬一匹にこのお祭り騒ぎはにがにがしい事だと言ってむきになって腹を立てる人もあった...
寺田寅彦 「柿の種」
...少くとも当世向(とうせいむき)だ」「厭(いや)にしゃあしゃあしているからでしょう...
夏目漱石 「明暗」
...仔(こ)鹿のようなスラリとした脛(すね)をむきだした九つばかりの少年が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...うつむきにねころんで居たのを右の手を台にして横になる...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...黒ずんだ歯茎をむき出して...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...そのようないろいろの要素をむき出しにそのままぶちまけず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...家事むきのことにもあずからせようとしないのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...棺の置かれた部屋で真理子の母はうつむき...
山川方夫 「演技の果て」
...何もそんなにむきになる事はないじゃないの...
山本周五郎 「お美津簪」
...ひたむきに馬を進めて...
吉川英治 「三国志」
...あどけないほど無恐怖(むきょうふ)でいる白い顔を...
吉川英治 「新書太閤記」
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