...むかっ腹を立てた様子で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...むかっ腹立ちの細君は...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...私のからだの工合なんか糞くらえですよ!」とヴェリチャーニノフは急にむかっ腹を立てた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ミウーソフがいきなりむかっ腹を立てて答えた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...遂に中谷はむかっ腹を立て...
外村繁 「澪標」
...それを聞いてもうむかっ腹を立てて...
豊島与志雄 「コーカサスの禿鷹」
...むかっ腹をたてて彼の頬(ほお)を殴りつけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分がむかっ腹(ぱら)を立てて悪体(あくたい)を吐(つ)いた事などは話のうちから綺麗(きれい)に抜いてしまった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...その上彼はどんな時にでもむかっ腹を立てる男ではなかった...
夏目漱石 「明暗」
...むかっ腹をたててぷんぷんするのでも這裏(しゃり)の消息は会得(えとく)できる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嫂はむかっ腹たてだしたのだ」と清二はわらう...
原民喜 「壊滅の序曲」
...むかっ腹立てろよ! あんたの好きに言ってもいいんだぜ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...むかっ腹が立ってくるのだった...
正岡容 「寄席」
...彼のむかっ腹は我慢のならないものになった...
室生犀星 「生涯の垣根」
...むかっ腹気味である...
吉川英治 「私本太平記」
...だが、それだけに、むかっ腹を、語気にあらわして、露骨にいさめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのむかっ腹がした出来心でございます」「なに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...どこへでも攀(よ)じ登り、新鮮な日光の下で踊り、むかっ腹を立て、からだじゅうを掻(か)き、なんでも摘(つま)みあげ、そしていかにも原始的な風情(ふぜい)で水を飲む...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
便利!手書き漢字入力検索