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伊藤左千夫 「紅葉」
...たゞ無条件で『預つた』と云ふ事実を認めさしてしまはふとする所謂(いわゆる)『事情を汲みわける事の出来ない裁判官』に反感若しくは不満を感じて口をつぐんだのです...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...高山植物の茂れる急斜地を踏みわけ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...そのまま雑草を踏みわけて...
海野十三 「地球盗難」
...もののみわけもつかないほどのどかにしなしなとしておもてをなでるもの...
大手拓次 「藍色の蟇」
...雑草を踏みわけ踏みわけ一直線に走っていると...
太宰治 「乞食学生」
...露に濡れた草原(くさはら)を踏みわけて...
夢野久作 「ルルとミミ」
...レールもみわけのつかないその先(さき)の方に...
豊島与志雄 「ばかな汽車」
...笹と灌木をふみわけて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...見ず知らずの山野を踏みわけて...
本庄陸男 「石狩川」
...一口にいへば粹(すゐ)も甘いも噛みわけた人だらうと想い描いて居たのであつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...男はこれを見るとその執拗さと混乱された心をすぐ読みわけた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...鷭だけはみわけがつくようになった...
山本周五郎 「青べか物語」
...百姓爺いと長威斎のみわけもつかないのか...
山本周五郎 「似而非物語」
...――河岸っぷちの後家ということはひと眼でみわけがつくし...
山本周五郎 「契りきぬ」
...けれどもかたみわけとしてひとに遣(や)るには...
山本周五郎 「日本婦道記」
...仲よく汲みわけて...
吉川英治 「三国志」
...それを噛みわけないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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