...高山植物の茂れる急斜地を踏みわけ...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...そんなものを足でふみわけ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...積雪を踏みわけて竹藪の中へはひる...
太宰治 「お伽草紙」
...三十歳を半ば越しても、六本の高調子(たかじょうし)で「吾妻(あずま)八景」の――松葉かんざし、うたすじの、道の石ふみ、露ふみわけて、ふくむ矢立(やたて)の、すみイだ河……という処なぞを楽々歌ったものでした...
永井荷風 「監獄署の裏」
...紅葉ふみわけ啼(な)く鹿と申しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...大日(だいにち)ヶ岳(たけ)へ連なる山々を踏みわけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...美醜をみわけるの明(めい)を失っているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪の金峯を星明かりにふみわけ...
中村清太郎 「山岳浄土」
...そう考えたが間違いないと思うが――何か?」「この裏にどうやら踏みわけ路(みち)のようなものが見受けられたが」「それは?――」と...
本庄陸男 「石狩川」
...男はこれを見るとその執拗さと混乱された心をすぐ読みわけた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...憎い兼吉がためとお思なく可哀い清さんのためと御読分(およみわけ)下されたく候...
森鴎外 「そめちがへ」
...鷭だけはみわけがつくようになった...
山本周五郎 「青べか物語」
...加平にもすぐにはみわけがつかないくらいだった...
山本周五郎 「おれの女房」
...今では全く区別(みわけ)がつかないので御座います」「フーム...
夢野久作 「白髪小僧」
...呉青秀はその中を踏みわけて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...だが嫉妬が男を独占しうるものでないぐらいな分別は彼女の賢さとその見識が噛みわけていないわけもない...
吉川英治 「私本太平記」
...ことばと地の文章との読みわけかたなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...順に飲みわけて――ではと四名はそこの灯を消して立ち出でた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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