...そのまま雑草を踏みわけて...
海野十三 「地球盗難」
...雑草を踏みわけ踏みわけ一直線に走っていると...
太宰治 「乞食学生」
...哀れとも問ふ人ならで問ふべきか嵯峨野ふみわけておくの古寺又大雲院で自刃した白井備後が妻の辞世に云う...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...――雑草ふみわけたま/\来れば借金取で微苦笑する外なかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...どれが叔父だか一寸(ちょっと)見分(みわけ)がつかない位の人々が...
徳永直 「戦争雑記」
...三十歳を半ば越しても、六本の高調子(たかじょうし)で「吾妻(あずま)八景」の――松葉かんざし、うたすじの、道の石ふみ、露ふみわけて、ふくむ矢立(やたて)の、すみイだ河……という処なぞを楽々歌ったものでした...
永井荷風 「監獄署の裏」
...紅葉ふみわけ啼(な)く鹿と申しましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前はわしの言うことを汲(く)みわけてくれないのかい」「お前さんの心は...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)が戸口(とぐち)に立(た)つた時(とき)は家(うち)の内(なか)は眞闇(まつくら)で一寸(ちよつと)は物(もの)の見分(みわけ)もつかなかつた...
長塚節 「土」
...笹と灌木をふみわけて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...三十六自分は佗(わ)びしい光でやっと見分(みわけ)のつく小桶(こおけ)を使ってざあざあ背中を流した...
夏目漱石 「行人」
...夢心地に深い雪を踏みわけて...
野村胡堂 「猟色の果」
...(祖父は酸いも甘いも噛みわけた苦労人で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...お判別(みわけ)になることがお出來(でき)になりませんでしたから...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...彼の神の掟である「汝自らを知れ」という掟をほんとうに噛みしめかみわけたから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして又五郎の言葉をいろいろかみわけるように...
山本周五郎 「おれの女房」
...亡き奥さまのおかたみわけをいたします...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ことばと地の文章との読みわけかたなど...
吉川英治 「新書太閤記」
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