...上の方からすぐ目の前におりてきた大きな赤い火の玉!みるみるうちにその火の玉は...
海野十三 「宇宙の迷子」
...それが聞えたのか、ルナ・アミーバーは、草餅(くさもち)をふくらませたように、プーッと膨脹(ぼうちょう)を始め、みるみるうちに、硝子樽(ガラスだる)一ぱいに拡(ひろ)がりました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...正造の顔はみるみるうちに充血してきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それは空船(あきぶね)でもあると纜(ともづな)がみるみるうちにひとりでに解けて...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「織成」
...みるみるうちに数人の人夫が財宝を庭に出しはじめた...
田中貢太郎 「続黄梁」
...あのみるみるうちに過ぎてしまった朝まだきの春の雷雨(らいう)の思い出ほどに...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...結晶がみるみるうちに生長して行く姿が見える筈である...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...そしてみるみるうちに...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...この新火山はみるみるうちに隆起して行って...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...そして住宅会社の活躍と相まって、みるみるうちに、千八百軒建ったわけである...
中谷宇吉郎 「防寒戸」
...みるみるうちに大雪の積るのは多くこの種の雪で...
中谷宇吉郎 「雪」
...みるみるうちにゆきづまっていった...
久生十蘭 「金狼」
...この迅速な循環によって、みるみるうちに、艀の中の石炭が減って行く...
火野葦平 「花と龍」
...みるみるうちに青空はるかに棚引いてゐる白い雲が...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...みるみるうちにたいへんな...
村山籌子 「二階の窓までのびたチユーリツプ」
...と、みるみるうちに、子どもたちは生きかえりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「忠義者のヨハネス」
...運命の神様のお力によって出来た事ばかりなのでございます」ハラムの顔付きがみるみるうちに...
夢野久作 「ココナットの実」
...……そうしてみるみるうちに一切の現実の意識を打ち消すほどの大光明となって燃え上って来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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