...記録はその船が「土産(みやげ)の果物(くだもの)くさぐさを積」んでいた事を語っている...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...「これはさつき日本へ土産(みやげ)に買つた耳環だが...
芥川龍之介 「南京の基督」
...土産(みやげ)には何を持って来てやろう...
芥川龍之介 「三つの宝」
...――マスミが押しつけていった厄介なお土産(みやげ)は何をしているのだろうと思ったからだった...
海野十三 「深夜の市長」
...親分へのみやげに...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...家のものにお土産(みやげ)にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「何ですか……お土産(みやげ)? いつもお気の毒ね?」「いいえ...
田山花袋 「蒲団」
...そうして東京みやげの「江戸絵」を染めたアニリン色素のなまなましい彩色がまだ柔らかい網膜を残忍にただらせていたころの事である...
寺田寅彦 「青衣童女像」
...土産(みやげ)をしこたま持って帰ってみると...
徳田秋声 「縮図」
...罐詰を土産(みやげ)に親類か何ぞのように錦糸堀の家(うち)へ上がりこみ...
徳田秋声 「縮図」
...沢山のおみやげを貰って東京行きの列車に乗ったのである――会ったのは主に『上越文学』の人達だった...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...主人(しゆじん)は「土産(みやげ)にこんなものを持(も)つて來(き)ました...
夏目漱石 「門」
...家の金魚のおみやげだと掻廻(かきまわ)す...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...おみやげを忘れやしないから...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...信如は机の引出しから京都みやげに貰ひたる...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ホンの置土産(おきみやげ)のつもりで書いているのだ...
夢野久作 「冗談に殺す」
...おれが甲府へ来た手土産(てみやげ)のかわりだよ...
吉川英治 「江戸三国志」
...死出のみやげです...
吉川英治 「私本太平記」
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