...一人は手に宿への土産(みやげ)らしい桜の枝を持っていた...
芥川龍之介 「運」
...帰りに『えびづる』や『あけび』をうんと土産(みやげ)に採って来ます」「私は一人で居るのはいやだ...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...――マスミが押しつけていった厄介なお土産(みやげ)は何をしているのだろうと思ったからだった...
海野十三 「深夜の市長」
...山のみやげには、出来ることなら私も小鳥のやうに白い翼をもつた雲の一かたまりを貰つてみたく思はないこともない...
薄田泣菫 「独楽園」
...みんな君への楽しきお土産(みやげ)...
太宰治 「二十世紀旗手」
......
種田山頭火 「行乞記」
...時たまにはみやげの一つも持って来たらどうだ」と戯れに言った事があった...
寺田寅彦 「花物語」
...土産(みやげ)を持って行くぞ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それじゃあお子様のおみやげに丸ぼうろを少しおことづけいたしましょうね?」「ええ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...主人は「土産(みやげ)にこんなものを持って来ました...
夏目漱石 「門」
...それをお靜が小風呂敷に包んでくれたのを土産(みやげ)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...キビ餅やらのおみやげがあつて荷物は小さいのが大分あつた様に思ふ...
平山千代子 「汽車」
...土産物(みやげもの)の店をならべている里人たちに訊ねてみると...
吉川英治 「江戸三国志」
...「これはよい土産(みやげ)じゃったよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...阿波守への土産話(みやげばなし)にならぬといいだして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...太好庵(たいこうあん)の伽羅油(きゃらゆ)がお土産(みやげ)に欲しい」「伽羅油でも...
吉川英治 「松のや露八」
...携(たずさ)えて来た土産物(みやげもの)の山繭織(まゆおり)一反と...
吉川英治 「山浦清麿」
...ワリニャーニの帰国の際のみやげとして...
和辻哲郎 「鎖国」
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