...せめてこのみなし子同前(どうぜん)な蔭草をあはれと思つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...みなし子よ...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...「みなし子はよう寝とる」と老婆が言った...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...「きょうからわれら二人は Waisen(みなし子)になる」と言ったら...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...お前はみなし子で...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...みなし子らしくなって来ますと...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...神様に貴女のお父さんの心を動かしてくれるようにお願いすることだ」ヴォートランはみなし子に椅子を勧めながら言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...」「あなたもみなし子なの?」「お母さんが亡(な)くなつたの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わたしはもうみなし子ではなくなるであろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...避難(ひなん)の港もなかったみなし子が...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...みなし子のやうな...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...父が死ぬときに……芳夫は一層低い声でことばをつづけた――わしは人を殺した――みなし子になった君子さんが不憫(ふびん)だ――と言ったのです...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...そもそも、父良持の死後、おれたち、幼いみなし子が、叔父共の手に、ゆだねられ、そして、おれが十六で、都へ追いやられたその時の大掾国香のたくみだの、国香が、貞盛にいいつけて、おれを、都にいるうち刺し殺してしまえといいつけていた内輪事まで、つつまず打ち明けねば、わかるまい」思いつつ、彼は、刑部卿だの、検非違使(けびいし)だの、別当だの、大中小判事などの公卿が衣冠をつらねている前では、思いの半分も、陳述できなかった...
吉川英治 「平の将門」
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