例文・使い方一覧でみる「みつ」の意味
スポンサーリンク...すれ違いざまに葉子の顔を孔（あな）のあくほどにらみつけて... 
有島武郎 「或る女」
...その反動から来る蜜（みつ）のような歓語を思いきり味わいたい衝動に駆られていた...
有島武郎 「或る女」
...お鳥はそれへひどく噛みついた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その紳士が曲者（くせもの）だったんですね」「ナニ曲者だった？」課長は噛（か）みつくように叫んだ...
海野十三 「流線間諜」
...そのしらがの首をにらみつけていました...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...はア密行巡査（みつかうじゆんさ）だなと覺（さと）つた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...その頃の幼名を光蔵（みつぞう）と呼んでおりました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...中のものはすっかり飲みつくされていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...わたしたちの心をふみつけるんだ...
アネッテ・フォン・ドロステ＝ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...また頭に入って読みつづくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...又（また）三日（みつか）許（ばかり）過（す）ぎてから...
夏目漱石 「門」
...御墨附（おすみつき）一通と共に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...滅茶々々に絡みつかれるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あまりみつともいゝことではないと思ひながらも...
林芙美子 「夜福」
...すごい眼つきで清水氏を睨（にら）みつけた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...フィールデンの腕にしがみついて...
フレッド・Ｍ・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...甲斐はその文字をみつめた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...日吉が、いつもの木賃から、行商に出て行こうとすると、裏町の辻に、鼻を赤めて佇（たたず）んでいた弓直しの彦十が、「猿、これを」と、側へ寄って来て、彼の手に一通の廻状（かいじょう）を握らせ、「――読んだら直ぐ、噛みつぶして、河の中へでも吐き捨ててしまえよ」と、注意するなり、もう素知らぬ振りして、右と左に別れて行ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
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