...俺は爰(こゝ)から十町離れた乞丐(こじき)横町の裏屋の路次の奥の塵溜(ごみため)の傍(わき)で生れたのだ...
内田魯庵 「犬物語」
...ごみためばかりあさるのはおかしいよ...
海野十三 「火星兵団」
...ぬすみためたものでしょう...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...二十面相が今までにぬすみためた...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...彼の盗みためた宝を守護する鬼となったのです」「小説ではあるまいし...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...彼の屋根裏部屋やそのほかのごみためのなかに半世紀もよこたわったのち...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...野辺の若菜を籠へ一杯摘みためまして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...病菌や害虫を培養する水たまりやごみため...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...とほかみゑみため...
豊島与志雄 「霊感」
...芥溜(ごみため)野郎...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...芥溜(ごみため)の中へ打捨るわけにはゆかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...埃溜(ごみため)を明るいうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ごみためのやうな庭の隅に...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...摘みためたのをすぐ運んでゆくのだつた...
長谷川時雨 「桑摘み」
...あの榎の下の五味溜(みため)に棄てたには相違ございません...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どぶやごみためからたべものを見つけてきては...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...いつも芥溜(ごみため)ばかり引掻(ひっか)き廻して...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...盗(ぬす)っ人(と)よりも太(ふて)え芥溜(ごみため)牢人と思っているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索