...くみたててあった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...やがてその烟突のすぐ近くに立っていた鉄板でくみたてた小屋に目を光らせはじめた...
海野十三 「街の探偵」
...さて我山中に入り場所(ばしよ)よきを見立(みたて)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...病人が自分の診断(みたて)通りに返事をして呉れるのを喜ぶものだといふ事をよく知つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...廁というのは岩の上に木を組みたてて出来ているものであって...
高浜虚子 「富士登山」
...大勢の動いてゆく道すじがそれによって説明のできるような組みたてにすること...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...「おいでなさいまし」老爺(おやじ)は火縄の手を休めて腰を立てると、武士は肩にかけた振分けの荷物を縁台の上に投げ出して、野袴(のばかま)の裾(すそ)をハタハタと叩(たた)き、「老爺(おやじ)」「はい」「汲みたての水を一杯所望(しょもう)」「はいはい、汲みたての水、よろしゅうございます、うちの井戸は自慢ものの上水(じょうみず)でございまして」老爺が水を汲みに裏へ廻る時、件(くだん)の武士は縁台に腰を下ろしていたが、頭にいただいた竹皮笠(たけかわがさ)は取らず、細く胴金(どうがね)を入れた大刀を取って傍(わき)に置き、伏目(ふしめ)になった面(かお)を笠の下からのぞくと、沈みきった色...
中里介山 「大菩薩峠」
...太閤ならばどんなものであったろうか知ら」「それは手合せがなかっただけに面白い見立(みたて)にはなる...
中里介山 「大菩薩峠」
...生みたての鷄卵(たまご)だけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつでもこの前提の上に組みたてられる...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...」としひて見立替(みたてがへ)を勧めるでもなかつた...
平出修 「二黒の巳」
...詳しく漁家の経済のくみたてられかたを知らないのだが...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...夕観音寺葬送見立行(みたてにゆく)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それを位牌(いはい)とみたて...
山本周五郎 「青べか物語」
...それは人智で組みたてた文字の器械である...
吉川英治 「折々の記」
...昔から朝廷の御楯(みたて)となった武門で後に厚くむくわれた例はほとんど少ない...
吉川英治 「私本太平記」
...みかどの御楯(みたて)となって死ぬぶんには悔いを持たぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...軍は国の御楯(みたて)であり...
吉川英治 「新書太閤記」
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