...われ汝の事を耳にて聞きいたりしが今は目をもて汝を見奉(みたてまつ)る...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...やがてその烟突のすぐ近くに立っていた鉄板でくみたてた小屋に目を光らせはじめた...
海野十三 「街の探偵」
...医者の診断(みたて)と同じやうに生きてゐる間(うち)にすべき事で...
薄田泣菫 「茶話」
...病人に医者の診察(みたて)を信じるものがあるやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...これは汲みたての村じゅうでいちばんつめたい井戸の一つの水より一度だけ低いのであった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分の作品についてのおそらくはいちばん適確な評論を組みたてはじめる...
太宰治 「猿面冠者」
...生みたての鷄卵(たまご)だけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...電車道に向いた聖ピエール監獄の門前でギロチンが組みたてられた...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...いよいよ丑の上刻となれば、露払い、御弓箭(おゆみや)、大幡(おおはた)、御楯(みたて)、神馬(じんめ)、神主を先頭に禰宜、巫、神人...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...またちょうど生みたての玉子を女中頭が浅黒い手で陽(ひ)に透かして検査する時にキラキラ光る太陽の光線にほんのりとそれが透けて見えるような白さであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...衣透姫(そとおりひめ)に小町の衣(ころも)を懸けたという文三の品題(みたて)は...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ちいさな いぐさの かごで うみたてのたまごを もってきて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter おおくぼゆう やく 「きたりすナトキンのはなし」
...路次の出口に『この奥にうみたて卵あり』ツて書いた札が出てゐらあ」みんな笑ひ出しました...
槇本楠郎 「文化村を襲つた子供」
...他力をたのみたてまつれば...
三木清 「親鸞」
...わたしたちはもっとちがった人生をくみたててゆかなければならないと思う...
宮本百合子 「新しい卒業生の皆さんへ」
...夕観音寺葬送見立行(みたてにゆく)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それらを章句に組みたてることをさせられます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...倉地さんの診察(みたて)じゃあこの冬までは保つまい...
矢田津世子 「神楽坂」
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