...「みすみす、じぶんがもっていて、世界じゅうそれをしっているのに、かんじんのわたしが、しらないではすまされまい...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「小夜啼鳥」
...みすみす奴を逃がしちまったんだ! で...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...みすみす幕府を挙げて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...みすみす自分の損になることさえいとわないのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みすみす兄貴に譲って引くのも業腹(ごうはら)だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみすその機会を逸して……口惜しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみすこんな威嚇に屈服して争わない駒井の殿様の態度を...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみす冤罪(えんざい)で陥れられるものもあるのだから――そう絶望するがものはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみす新撰組のおびきの手と知っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ありようは、みすみす十、二十と命をおとす有用な方々の、せめて弾丸よけにでもなりたいというだけで、ほかに存意のあることじゃございません...
久生十蘭 「魔都」
...あすこから指で女においでおいでをしてやがる! あれで女はみすみす...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...どうして又そんなことをなさるんで? みすみすあなたの損じゃごわせんか?」「あなたの御満足のためなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...みすみす断るのは惜(おし)い気がした...
水上滝太郎 「果樹」
...みすみすご自身の剣で...
吉川英治 「三国志」
...彼ではない」「でも今――みすみす彼が河北へ走るのを見のがしては...
吉川英治 「三国志」
...「ちえっ……みすみす彼奴(きゃつ)を」蔡瑁は歯ぎしりをかむだけだった...
吉川英治 「三国志」
...みすみす餓死(うえじ)ぬであろうが」重ねて...
吉川英治 「新書太閤記」
...みすみす恋に意気地のない自分を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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