...そこで読みかけの本をよんだ...
芥川龍之介 「田端日記」
...読みかけていた新聞紙をかいやって鉄縁の眼鏡越しに驚いて眺めていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...例の井谷の畳みかけるような話ぶりなので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私はそれに向って心で微笑みかけながら...
豊島与志雄 「小説中の女」
...彼女はまた疊みかけてきた...
豊島与志雄 「反抗」
...女はちらと私に微笑みかけたが...
豊島与志雄 「微笑」
...彼女は縋るように微笑みかけてきた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...けれどもその呑みかけているのが何であるかは...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...夏など、みんなが目ざめる前に、三味線の朝稽古をすまして来ようと、夜の白々(しらしら)あけに、縁の戸を一枚はずして庭へ出ると、青蚊帳のなかに、読みかけた本を、顔の上に半分伏せたまま眠っている母を見ると、母も本は読みたいのだなあと、たいへん気の毒な気がして、早く行って帰って来て、掃除やなにか手つだおうと思った...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...手に持っていた帽子を被って戸口へ歩みかけた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...師匠の写経をみかけるのは初めてのことだったし...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...初め水道端でみかけたときは...
山本周五郎 「季節のない街」
...二度か三度みかけたことがあった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...お返しなさらぬ」「花世も江戸へ置きます」「なんのために」権之丞はたたみかけた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...陽は沈みかけている...
吉川英治 「上杉謙信」
...この丘へは上がって参りません」「それならよいが……」警吏(やくにん)は歩みかけたがまた...
吉川英治 「親鸞」
...「なぜで?」とたたみかけて来る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いや夜が白みかけて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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