...その梯子の一番下の段へふみかけた...
芥川龍之介 「羅生門」
...疲れた頭はもうすつかりゆるみかけてゐて...
伊藤野枝 「惑ひ」
...飲みかけの茶碗(ちゃわん)や湯呑(ゆの)みだの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...虫をハンケチにくるんでカクシに押し込んでから自分はチェスタートンの『ブラウン教父の秘密』の読みかけを読みつづけた...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...悲しげに微笑みかけてくれるやさしい姿だった...
豊島与志雄 「反抗」
...旅へ出ることをよしにしてしまったら」「ええ? わたしに旅へ出るのを止めにしろって?」お君は畳みかけた手を休めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...餓えを救わんとして試みかけているその瞬間を妨げられた群犬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもこのへんにはみかけない龜だとおもって...
林芙美子 「龜さん」
...マダム・ド・ラファイエットの「クレエヴ公爵(こうしゃく)夫人」が読みかけのまんま頁(ページ)をひらいています...
堀辰雄 「美しい村」
...世界第一の超客船タイタニック号が愈いよ沈みかけたと知った時...
牧逸馬 「運命のSOS」
...恰度そのAの手紙を受けとつた時にはこれはこれでまた読みかけてゐるジヨン・バンヤン「ピルグリムス・プログレツス」の「美しき家」の章で...
牧野信一 「読書と生活」
...みかけはじっとしている古い火山でも...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...挑みかけている夢とも匹敵するほどなもんですよ...
吉川英治 「小説のタネ」
...玄蕃允のたたみかけるような問いに...
吉川英治 「新書太閤記」
...この丘へは上がって参りません」「それならよいが……」警吏(やくにん)は歩みかけたがまた...
吉川英治 「親鸞」
...どっちから挑(いど)みかけて...
吉川英治 「源頼朝」
...たたみかけられて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...風呂から出て一二杯飮みかけてゐると...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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