...聞(き)けば必然(きっと)狂亂(きちがひ)になるといふ彼(あの)曼陀羅華(まんだらげ)を根(ね)びくやうな...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...大乗遊戯(だいじょうゆげ)の境に参入するカルマ曼陀羅(まんだら)の面影を大凡下(だいぼんげ)の筆にうつし見んとするにあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...火箸でつまんだら火におつことしちまつたのよ」白い煙の中に...
林芙美子 「晩菊」
...これが妾(めかけ)手かけに出したのではなし正当(しようたう)にも正当にも百まんだら頼みによこして貰つて行つた嫁の親...
樋口一葉 「十三夜」
...これが妾(めかけ)手(て)かけに出したのではなし正當(しやうたう)にも正當にも百まんだら頼みによこして貰つて行つた嫁の親...
樋口一葉 「十三夜」
...なるほど黄いろと 赤まんだらの...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...瑞々(みずみず)と結い上げてやったお六の頭が見るも浅ましくところ斑(まんだら)に天保銭ほどの禿になっている...
正岡容 「寄席」
...和歌はわが国の曼陀羅(まんだら)なりと言いしとか...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...後ろのほうに法華経(ほけきょう)の曼陀羅(まんだら)を掛け...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曼陀羅(まんだら)の供養に列するのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人間即仏の曼陀羅(まんだら)であるともいえる...
吉川英治 「大岡越前」
...高時曼陀羅(たかときまんだら)「いやだっ」高時は...
吉川英治 「私本太平記」
...法事は色界(しきかい)曼陀羅(まんだら)のこと一方は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...法壇はただ意馬心猿の狂いを曼陀羅(まんだら)にしたような図になってしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さながらここは法(のり)の万華(まんげ)の咲きみだれた浄土曼陀羅(じょうどまんだら)であった...
吉川英治 「親鸞」
...生ける御仏さまというのであろう」「ありがたい」「これでわしらの精神(たましい)の曼陀羅(まんだら)もできるというもの」「安心して働こうぞ」「楽しんで世を送ろうぞ」「楽しみがのうてなんの人生ぞや...
吉川英治 「親鸞」
...かつて寺院の奥で拝んだことのある“浄土曼陀羅図(じょうどまんだらず)”そのままな国が此世(このよ)にもあったのかと思う...
吉川英治 「平の将門」
...その蓮糸から美しい曼陀羅(まんだら)を織り出した...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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