...みなさんにご迷惑をかけてあいすまんことでした...
海野十三 「超人間X号」
...これはあいすまんことをした弁解(もうしわけ)がない」判官は急いで彭を縛った縄を解いたが...
田中貢太郎 「荷花公主」
...どうしてそんな私のとこの迷惑になるようなことをおしやすやろ思うて……こんなこというてはえらい済まんことどすけど...
近松秋江 「霜凍る宵」
...本でも読まんことには馬鹿になってしまうからね...
徳田秋声 「縮図」
...なんといったって私はあの男に濟まんことをしているに違いないのですからなあ! それにね...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そのまったくの温情にたいして満腔(まんこう)の感謝を覚ゆるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満腔(まんこう)の誠を捧げてわが玩具(おもちゃ)となるを栄誉と思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...主人が満腔(まんこう)の熱誠をもって髯を調練していると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...久太郎は眼をきょろきょろさせ、こ、こ、こ、小森さん、す、す、すまんことした、わ、わ、わしも、だ、だ、だまされた、と巧く云えないので歯がゆそうに身体を振り、そのために余計吃って、この妙な男も、眼に涙をためているようであった...
火野葦平 「糞尿譚」
...満腔(まんこう)ただ忠孝の二字あるのみにして...
福沢諭吉 「徳育如何」
...そこへ承応(じょうおう)二年に戴曼公(たいまんこう)が支那から渡って来て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...戴曼公(たいまんこう)の遺品である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...美鳥はどうだい」「あたし豆満江(とまんこう)がもう一ペン見とう御座いますわ」「うむうむ...
夢野久作 「二重心臓」
...憐れな運命の持主に満腔(まんこう)の同情を寄せると同時に...
夢野久作 「老巡査」
...満口(まんこう)に妖気(ようき)をふくみ入れて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...満腔(まんこう)の怒りを...
吉川英治 「新書太閤記」
...師たる自分からも満腔(まんこう)の念祷(ねんとう)をもってご賢慮(けんりょ)におすがり申す――というような内容なのである...
吉川英治 「親鸞」
...ただ彼女が哀れな中宮の運命によせた満腔(まんこう)の同情を...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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