...私は自分の生きて行くべき大道にさまよい出た...
有島武郎 「小さき者へ」
...こっちへまよいこんだのであろう...
海野十三 「人造人間の秘密」
...偶然そのへんで知りあった闇の女と連れだって雑木山をさまよい...
海野十三 「探偵会話 下駄を探せ」
...いまのは目のまよいだったのでしょうか...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...捨てるべき無明(まよい)もありませぬ...
高神覚昇 「般若心経講義」
...君と一緒に烈風の中をさまよい歩きながら...
太宰治 「正義と微笑」
...この身はすでになきものとかくごいたしておりましたのがまよいのこゝろをしょうじまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...寄るべなく丘の上へさまよい上っていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...めいめい自分の夢想のうちにさまよい出ていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さまよいの不安、その広さの不安、無限の方向に距離が感ぜられる世界である...
中井正一 「生きている空間」
...古来聖人君子の説かれた教(おしえ)は皆この五官の迷(まよい)を捨てよと云う事に他ならないのである...
平井金三 「大きな怪物」
...まことは狂気(まよい)でございます...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「ウスナの家」
...くだらぬ歌書ばかり見てをつては容易に自己の迷(まよい)を醒(さ)ましがたく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...庭のさまよいにでも...
室生犀星 「津の国人」
...谷(やつ)の隠れ穴から山づたいに六浦(むつら)の方へさまよい出て...
吉川英治 「私本太平記」
...生みのわが子をさがしあるく母性(ぼせい)のまよいに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そのあいだの幾多のまよい...
吉川英治 「親鸞」
...旅にさまよい出で候左の一首は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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