...兄は実体(じつてい)な小柄な体をまめ/\しく動かして働いた...
有島武郎 「お末の死」
...もの言う声も媚(なまめ)かしく傾城町(けいせいまち)の風情がある...
泉鏡花 「浮舟」
...雌蕋のあるいなごまめは年々花は開くが少しも実を結ばない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...恐ろしくこまめな性質(たち)で...
薄田泣菫 「茶話」
...なまめかしい蒲団が敷いてある...
高見順 「いやな感じ」
...ふと心に浮んだのは、先に見舞つた事のある愛生園であつた、そこの醫官の小川正子女史とは文通を續けて其几帳面な性質、筆まめ、手まめな事も解つたので、此方ならば園の子供の爲めに見本帳を利用する色々の面倒を喜んでして下さると見込んで、私は其事の相談の手紙をかいた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...鮎(あゆ)でもなしと……」「山女(やまめ)とか申しましたっけ――ねエばあや」「そう? うまい...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...銀座の鋪道(ほどう)はなまめかしくどろどろに暑い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...けれどももう四十に近いのだろうに台所などでまめまめしく立ち働いている彼女の姿には...
堀辰雄 「菜穂子」
...ラリは昔の仲間の近くにいる方を好み、コベントリ・ホールの宿に落ち着き、そこで恋人相手に昔の手柄(てがら)話を話し、一方のイシドレは相変わらずキラキラ輝き、なまめかしい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
......
槇本楠郎 「赤い旗」
...限りもなくなまめかしかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...――役者の身で――あんななまめかしい女がたの身で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...やつと豆粒(まめつぶ)のくらゐをたべただけです...
宮澤賢治 「鹿踊りのはじまり」
...まさが下からごまめやこぶ巻を入れた重箱を持ってあがって来る...
「鏡餅」
...男はその人を見るためにナイフや紙挾みをこまめに買ひに行き...
室生犀星 「はるあはれ」
...煎豆(いりまめ)が一粒...
吉川英治 「篝火の女」
...どこやら艶(なまめ)かしい水干衣(すいかん)立烏帽子(たてえぼし)という粧い...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??