...なまめかしいにおいがその動作につれてひそやかに部屋(へや)の中に動いた...
有島武郎 「或る女」
...何処(どこ)かで艶(なまめ)いた女の笑ひ声...
石川啄木 「心の姿の研究」
...何くれとなく忠実(まめやか)に働くにぞ...
巌谷小波 「こがね丸」
...「白」は桃色の膚がなまめかしく...
江戸川乱歩 「影男」
...肝臓ヂストマの中次豆田螺(なかつぎまめたにし)は...
薄田泣菫 「独楽園」
...見かけに似合わず小まめに仕事をする...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...民主国では早く磨滅(まめつ)する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ごまめ菊とかいったような雑草がすがれている...
中里介山 「大菩薩峠」
...どれ程(ほど)樫(かし)の柄(え)を攫(つか)んでも決(けつ)して肉刺(まめ)を生(しやう)ずべき手(て)でないことを明(あきら)かに示(しめ)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...いかに俺がまめでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やまめは色(いろ)が白(しろ)く縱(たて)に美(うつく)しい藍色(あゐいろ)の條(すぢ)があります...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...まま母がふたさらぶんのお豆(まめ)を灰(はい)のなかにぶちまけてしまいますと...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...豆粢(まめしとぎ)の柔かなものをジンダと呼び...
柳田國男 「食料名彙」
...その一部には越後の大豆(まめ)の木...
柳田国男 「年中行事覚書」
...こまめに働らくのはいいが...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...竈(かまど)の下に豆莢(まめ)がらを焚(た)いて...
吉川英治 「三国志」
...やがて縞目(しまめ)をなす杉林のおくに...
吉川英治 「私本太平記」
...もっとも武松の拳法(けんぽう)“玉環(たまめぐり)”の一手や...
吉川英治 「新・水滸伝」
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