...さすがに筆まめな彼れもそればかりは書いて置かなかった...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...けばけばしい電燈の光はその翌日の朝までこのなまめかしくもふしだらな葉子の丸寝姿(まるねすがた)を画(か)いたように照らしていた...
有島武郎 「或る女」
...照りごまめも亦例の如くにて...
石井研堂 「元日の釣」
...「ジャックと豆の木」の物語に出て来る天空(てんくう)の鬼(おに)ヶ城(しま)にまでとどく豆蔓(まめづる)の化物のように思われた...
海野十三 「階段」
...寂しい周囲のため異様に際立つそのなまめかしい風情(ふぜい)からか...
高見順 「如何なる星の下に」
...まめまめしくしかも不器用に...
橘外男 「仁王門」
...この人も着物ないはずやのんに縞銘仙(しまめいせん)の単衣(ひとえ)を着てキチンとしてましたのんは...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どの店でも弓張(ゆみは)り提灯(ちょうちん)をつけて、肴屋(さかなや)には鮭、ごまめ、数の子、唐物屋(とうぶつや)には毛糸、シャツ、ズボン下などが山のように並べられてある...
田山花袋 「田舎教師」
...媚(なまめ)かしさも見えた...
徳田秋声 「黴」
...民主国では早く磨滅(まめつ)する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...細君は以前よりも親切に小(こ)まめに身のまはりの世話をしてくれる...
永井壮吉 「人妻」
...しかも紅く艶(なまめ)かしくさえある裾を確り掴んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「何故(なぜ)?」「硫黄を――質(たち)のいい硫黄を製造して――硫黄の出る山はウンと見てあるのだけれど――お前のお父さんが承知さえしてくれれば……」おじいさんは刀豆(なたまめ)煙管(キセル)をジュッと吸った...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...鉈豆(なたまめ)煙管をひねくりまわしている...
火野葦平 「花と龍」
...しゞまめく大理石(マーブル)の宮に瑠璃の音色ほがらかにかなでられしわが喜びの琴はおゝ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...男はその人を見るためにナイフや紙挾みをこまめに買ひに行き...
室生犀星 「はるあはれ」
...弾豆(はじけまめ)を一袋買って袂(たもと)に入れる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...優雅ななまめかしさをもっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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