...いくらまばたきさせようったってまばたきなんかするもんか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪だるま」
...まばたきもしないで見つめていた...
井上円了 「おばけの正体」
...それに答えるようにあいずのまばたきをして...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...バルカにまばたきをしてみせ...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「子守つ子」
...上さんはまたじろりと彼の姿をながめ、すっかりすり切れたフロックと破れかかった帽子とに特に目をとめ、それから、頭をつんとあげ鼻頭にしわを寄せ、まばたきをして、亭主の意向をさぐった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まばたきをせぬ迄になつてゐた...
中島敦 「名人傳」
...まばたきもしないで亭主を罵り續けた...
中島敦 「名人傳」
...続け様に二三度瞬(まばたき)をしたが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鳥右ヱ門は肩がこるので、一日に何十ぺんとなく、にぎりこぶしで肩を叩き、まばたきし、太い溜息(ためいき)をつくのでありました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
...お染を振り返って「安心して待ってお出(いで)」と言わぬばかりの瞬(まばたき)をして見せ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...眼をぱしぱしとまばたきさせながら...
林芙美子 「秋果」
...将校は何度かまばたきしたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ギラ/\光る草の露ピカ/\ 光る螢の光昼太陽の光うけ草場に眠る螢の姿六月七月暑い頃夏の空にぞ飛び交ふて水晶まばたき銀びかり...
槇村浩 「螢」
...まばたきをする金太の顔を見ながら...
槇本楠郎 「栗ひろひ週間」
...何だかまばたきしても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...灯台がひとつ立っていてまばたきした...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...女は二三度大きく瞬(まばたき)をした...
夢野久作 「暗黒公使」
...かれに目瞬(まばたき)するすきも与えず...
吉川英治 「神州天馬侠」
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