...英国の治下に独立の夢まどかならぬこの不幸の国民と相いだいて...
岡倉由三郎 「茶の本」
...その形まどかなること手毬(てまり)の如くにして...
太宰治 「地球図」
...夕より雨のいたくふりいでたればさきはひのよしとふ宵の春雨はあすさへ降れどよしといふ雨春雨に梅が散りしく朝庭に別れむものかこの夜過ぎなば宵すぐるほどに雨やみてまどかなる月いづあすはよき日と思はれければしば/\も裝ひ衣ぬぎかへむあすの夜寒くありこすなゆめなほ思ひつゞけゝる柞葉の母が目かれてあすさらばゆかむ少女をまもれ佐保神夜をこめてあけの衣は裁ちぬひし少女が去なば淋しけむかも四月十七日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...とうていまどかな結果はあるまいと...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...ひたすら彼らの旅路のまどかなるべきを希(ねが)うのであった...
牧野信一 「吊籠と月光と」
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三好達治 「一點鐘」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...月月、まどかな月、永遠の処女のやうな月、昭和八年の中秋の月...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...やや今日おたがひにかういふまどかな日の下で生活することを得てをりますけれども...
吉川英治 「折々の記」
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若山牧水 「みなかみ紀行」
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