...橋は揺れ、まっ暗なので、時々我々ははらん這いになって、向うの板を手さぐりにさぐらねばならなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...まっ暗なんだ」「ああ...
海野十三 「火星兵団」
...助造じいさんは、まっ暗な庭へ、とびだしていました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...電灯の消えたまっ暗な中を...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...こんなまっ暗な庭のほうが...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...まっ暗ななかで、きびんに、はたらいたので、だれも、それとは気づかなかった...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ほかの甲板はまっ暗なのです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...あのまっ暗な壁の上へ...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...まっ暗な四角い穴が開きました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...月のないまっ暗な晩でしたが...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...まっ暗な汚いこの下水道の上に...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...土蔵のようなまっ暗な場所へ近江屋一家四人の死体をお移し願いましょうか」へえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まっ暗なので、彼はまだ夢を見ているのかと思ったが、手探りで電燈のスイッチを捻(ひね)ると、巨大な昆虫(こんちゅう)のうずくまったように、緑のペンキで塗ったトラックが眼の前に浮かび上った...
火野葦平 「糞尿譚」
...まっ暗な星のない空にぽっつりかがやいている月のように見えた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...毎朝まっ暗なじぶんに起きて河岸(かし)へゆき...
山本周五郎 「ちゃん」
...まっ暗な穴のようなところへ...
山本周五郎 「山彦乙女」
...まっ暗な廊を走る足音をそこに聞いたのが...
吉川英治 「私本太平記」
...それは五月八日もまだまっ暗な寅(とら)ノ上刻(午前三時)ごろ...
吉川英治 「私本太平記」
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