例文・使い方一覧でみる「まっかな嘘」の意味


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...もう嫁のまっかな嘘が眼前にばれているのに...   もう嫁のまっかな嘘が眼前にばれているのにの読み方
太宰治 「嘘」

...まっかな嘘をついていたのである...   まっかな嘘をついていたのであるの読み方
太宰治 「如是我聞」

...まっかな嘘ついて女房を喜ばせ...   まっかな嘘ついて女房を喜ばせの読み方
太宰治 「春の盗賊」

...そのばかばかしい一口話がまっかな嘘だってことが...   そのばかばかしい一口話がまっかな嘘だってことがの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...神様がまっかな嘘をおつきになったことになりますからね...   神様がまっかな嘘をおつきになったことになりますからねの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...「アリョーシャ、アリョーシャ、どんなもんだい? おい驢馬(ろば)、おぬしゃなかなか理屈こきだな! イワン、こいつはおおかたどこかのエズイタ派のところにいたんだぜ、おい、悪臭い異教徒(スメルジャーシイ・エズイタ)、いったいおまえはどこでそんなことを教わって来たんだ? だが、ごまかし屋、おまえの言ってることは嘘だよ、まっかな嘘だよ、これグリゴリイ、泣くな、今すぐにわしらがこいつの屁理屈をたたきつぶしてくれるからな、この驢馬先生、さあ返答をしろ、たとえおまえが敵の前で公明正大だとしても、おまえ自身は肚(はら)の中で、自分の信仰を否定するのじゃろう、そしてそれと同時に破門者(アナテマ)になってしまうのだと、おまえは自分でも言っておるのじゃろう、ところでいったん、破門者(アナテマ)になったとすれば、地獄へ行った時に、よくまあ破門者(アナテマ)になったと、おまえの頭をなでてくれはせんぞ、そこのところをおまえはなんと思う、立派なエズイタ先生?」「わたしが肚の中で信仰を否定したということは疑いございませんが、それだからとて別に罪にもなりゃしませんよ、罪になるにしてもごくあたり前な罪ですよ」「なんでごくあたりまえな罪です、じゃ?」「ばかこけ、この罰当たりめが!」とグリゴリイがうなるようにわめいた...   「アリョーシャ、アリョーシャ、どんなもんだい? おい驢馬、おぬしゃなかなか理屈こきだな! イワン、こいつはおおかたどこかのエズイタ派のところにいたんだぜ、おい、悪臭い異教徒、いったいおまえはどこでそんなことを教わって来たんだ? だが、ごまかし屋、おまえの言ってることは嘘だよ、まっかな嘘だよ、これグリゴリイ、泣くな、今すぐにわしらがこいつの屁理屈をたたきつぶしてくれるからな、この驢馬先生、さあ返答をしろ、たとえおまえが敵の前で公明正大だとしても、おまえ自身は肚の中で、自分の信仰を否定するのじゃろう、そしてそれと同時に破門者になってしまうのだと、おまえは自分でも言っておるのじゃろう、ところでいったん、破門者になったとすれば、地獄へ行った時に、よくまあ破門者になったと、おまえの頭をなでてくれはせんぞ、そこのところをおまえはなんと思う、立派なエズイタ先生?」「わたしが肚の中で信仰を否定したということは疑いございませんが、それだからとて別に罪にもなりゃしませんよ、罪になるにしてもごくあたり前な罪ですよ」「なんでごくあたりまえな罪です、じゃ?」「ばかこけ、この罰当たりめが!」とグリゴリイがうなるようにわめいたの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

...「驢馬先生、おまえのこのひと言は金貨一枚だけの値打ちがあるぞ、ほんとに今日おまえにくれてやるわい、だが、そのほかのことは嘘だぞ、まっかな嘘だぞ、なあこら、おばかさん、われわれ一同がこの世で信仰を持たないのは心があさはかなからだ、なにしろ、暇がないからなあ、第一、いろんな用事にかまけてしまう、第二に神様が時間をろくろく授けてくださらないで、せいぜい一日が二十四時間やそこいらでは、悔い改めるはさておき、十分に眠る暇もないからなあ、ところが、おまえが敵の前で神様を否定したのは、信仰のことよりほかには考えられないような場合で、しかも是が非でも自分の信仰心を示さなくっちゃならないような土壇場(どたんば)じゃないかい! おいどうだ、きょうだい、一理あるだろうじゃないか?」「一理あるにはありますがね、まあ、よく考えて御覧なさい、グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、一理あればこそ、なおのこと、わたしにとって罪が軽くなるというものです、もしわたしが間違いのない正当な信仰を持っていたとしたら、その信仰のための受難に甘んじないで、けがらわしい回々教(フイフイきょう)へ転んだのは、全く罪深いことに違いありませんよ、しかし、それにしても、責め苦を受けるというところまではいかないで済んだはずですよ、だって、その時、眼の前の山に向かって、さあ動いて来て敵をつぶしてしまえと言いさえすれば、山は即刻動きだして、敵のやつらを油虫かなんぞのように押しつぶしてしまったはずです、そうすれば、わたしは何ごともなかったように、鼻うたでもうたいながら、神の栄光をたたえながら引き上げて行きますよ、ところが、もしその土壇場になって、そのとおりにやってみて、わたしがその山に向かって敵を押しつぶしてくれと、わざと大きな声でどなったところで、山がいっこう敵を押しつぶしてくれそうにないとしたら、わたしだってそんな恐ろしい命がけの場合に、どうして疑いを起こさずにいられるものですか? それでなくても、とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのに(だって、わたしの声で山が動かなかったところをみると、天国でもわたしの信仰をあまり信用してくれなさそうですから、たいした御褒美(ごほうび)があの世でわたしを待っているようにも思われませんからね)、何をすき好んで、そのうえ、役にも立たないのに自分の生皮を剥(は)がせる必要がありましょう? たとえ、もう半分背中の皮を剥がれながらわたしがどなったりわめいたりしてみたところで、山はびくともしやしませんからね、こんな瞬間には疑いが起こるくらいは愚かなこと、恐ろしさのあまりに、思慮分別もなくなるかもしれません、いや、分別を巡らすなんてことは全然不可能です、してみれば、この世でもあの世でも、自分に何の得になることでもなく、たいして御褒美にもあずかれないとわかったら、せめて自分の皮だけでも大事にしようと思ったからとて、それがいったいどれだけ悪いことでしょう? ですから、わたしは神様のお慈悲を当てにして、何事もきれいに許していただけるものと、どこまでもそう思っているのです」八 コニャクを飲みながら討論はこれで終わったが、奇態なことに、あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが、終わりごろから急に苦い顔をしだした...   「驢馬先生、おまえのこのひと言は金貨一枚だけの値打ちがあるぞ、ほんとに今日おまえにくれてやるわい、だが、そのほかのことは嘘だぞ、まっかな嘘だぞ、なあこら、おばかさん、われわれ一同がこの世で信仰を持たないのは心があさはかなからだ、なにしろ、暇がないからなあ、第一、いろんな用事にかまけてしまう、第二に神様が時間をろくろく授けてくださらないで、せいぜい一日が二十四時間やそこいらでは、悔い改めるはさておき、十分に眠る暇もないからなあ、ところが、おまえが敵の前で神様を否定したのは、信仰のことよりほかには考えられないような場合で、しかも是が非でも自分の信仰心を示さなくっちゃならないような土壇場じゃないかい! おいどうだ、きょうだい、一理あるだろうじゃないか?」「一理あるにはありますがね、まあ、よく考えて御覧なさい、グリゴリイ・ワシーリエヴィッチ、一理あればこそ、なおのこと、わたしにとって罪が軽くなるというものです、もしわたしが間違いのない正当な信仰を持っていたとしたら、その信仰のための受難に甘んじないで、けがらわしい回々教へ転んだのは、全く罪深いことに違いありませんよ、しかし、それにしても、責め苦を受けるというところまではいかないで済んだはずですよ、だって、その時、眼の前の山に向かって、さあ動いて来て敵をつぶしてしまえと言いさえすれば、山は即刻動きだして、敵のやつらを油虫かなんぞのように押しつぶしてしまったはずです、そうすれば、わたしは何ごともなかったように、鼻うたでもうたいながら、神の栄光をたたえながら引き上げて行きますよ、ところが、もしその土壇場になって、そのとおりにやってみて、わたしがその山に向かって敵を押しつぶしてくれと、わざと大きな声でどなったところで、山がいっこう敵を押しつぶしてくれそうにないとしたら、わたしだってそんな恐ろしい命がけの場合に、どうして疑いを起こさずにいられるものですか? それでなくても、とても天国へなどまともに行きつけるものでないことを承知していますのにがあの世でわたしを待っているようにも思われませんからね)、何をすき好んで、そのうえ、役にも立たないのに自分の生皮を剥がせる必要がありましょう? たとえ、もう半分背中の皮を剥がれながらわたしがどなったりわめいたりしてみたところで、山はびくともしやしませんからね、こんな瞬間には疑いが起こるくらいは愚かなこと、恐ろしさのあまりに、思慮分別もなくなるかもしれません、いや、分別を巡らすなんてことは全然不可能です、してみれば、この世でもあの世でも、自分に何の得になることでもなく、たいして御褒美にもあずかれないとわかったら、せめて自分の皮だけでも大事にしようと思ったからとて、それがいったいどれだけ悪いことでしょう? ですから、わたしは神様のお慈悲を当てにして、何事もきれいに許していただけるものと、どこまでもそう思っているのです」八 コニャクを飲みながら討論はこれで終わったが、奇態なことに、あれほど上々の御機嫌であったフョードル・パーヴロヴィッチが、終わりごろから急に苦い顔をしだしたの読み方
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」

「まっかな嘘」の書き方・書き順

いろんなフォントで「まっかな嘘」


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超音速飛行   青白きインテリ   尾鉱  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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