...既にして波上の鳥と波底の魚と...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一八二四年既に日本のある植物協会の会長であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...不圖すると俺の來る直き前まで……或は其時既に話が決つて了つて...
石川啄木 「病院の窓」
...然しその金は既に預つてゐるから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...長い歴史が既に侵略的植民政策を取って来ていたものであった...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...和譯1.既に此の夏仕事は始まつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...私はその頃は、既に、ひや酒でも何でも、大いに飲める野蛮人になりさがっていたのであるが、しかし、七合くらいで、もう苦しくなって、やめてしまった...
太宰治 「酒の追憶」
...自分の「母」は既に此の世にいないものと思わなければいけないのであった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...これは形式上の約束から既にある範囲内に規定されている...
寺田寅彦 「歌の口調」
...此等の感想は既に小著日和下駄の中に記述しあれば重て贅せず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...この水門の景は既にこれをしるした...
永井荷風 「放水路」
...其人も既に世を去り...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...既に半ば意識が働き...
萩原朔太郎 「夢」
...清衡の頃及び其以前から既に時々あつたとすれば...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...「あんたは今日既に戦いを始めたのかね?」「恐らくね」ラスチニャックが答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...既に理想の都市の設計にとりかゝつてゐたアレキサンダーの如く...
牧野信一 「花束一つ」
...既に感化する所あれば則ち是れ宗教なり...
山路愛山 「詩人論」
...翁はこの時既に法政騒動の成行(なりゆき)と...
夢野久作 「近世快人伝」
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