...先に錨をあげた榛名は既に煙を吐き乍ら徐に港口を西に向つて...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...そしてこの大膽さは既に文學や美術や戲曲や音樂にも及んだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...小生としても既に訂正しつつあるということを御報告したいのです...
太宰治 「虚構の春」
...自分も既に二十一歳になっていた...
太宰治 「惜別」
...わしは、既に、人事を尽した...
直木三十五 「南国太平記」
...それもあったかもしれないが既に体の調子が悪くなってたのではあるまいか...
中勘助 「胆石」
...既に先天的な非凡さの何よりの証拠(しょうこ)ではないかと...
中島敦 「弟子」
...既に日本にも翻訳されて紹介されているが...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...地肌が既に複雑な色をしている上に...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...既に根本が此処(ここ)で極(き)まりさえすれば...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...新しく計画した生活上のプロットが既に目睫(もくしょう)に迫っている折からだったので...
牧野信一 「ゼーロン」
...そこでは人間に於ける宗教の最も決定的な支配が既に豫想されてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...既に醉つていられました...
三好十郎 「肌の匂い」
...霞亭が既に娶つて未だ仕へざる間にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...既にして婢の父は武蔵国川越の人中村太十の次男某を養つて子とし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし私が既に利潤の問題について述べた所から...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...既に晩かったので召使等は寝ていたが...
渡辺温 「絵姿」
...ドリアンは既にその一歩を踏み出していたのだった...
渡辺温 「絵姿」
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