...所まだらに赤くなつてゐる...
芥川龍之介 「虱」
...白い斑(まだら)の入つた黒い肉をしてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...白き石竹又はかの黒斑(くろまだら)なる遊蝶花...
ジョン・ミルトン John Milton 上田敏訳 「リシダス」
...つつまれた柳のほそい枝のかげにわれながらまだらにうかぶ月の輪をめあてに...
大手拓次 「藍色の蟇」
...すきまだらけです...
太宰治 「惜別」
...野と丘と白樺の林と斑雪(まだらゆき)の長尺フィルムだった...
谷譲次 「踊る地平線」
...雪がまだらに模様を形づくつてゐて...
土田耕平 「峠」
...生(なま)白い河岸をまだらに染め抜いた...
富永太郎 「影絵」
...焼け跡の耕作地をまだらまだらに被っている淡雪を見ながら...
豊島与志雄 「道標」
...雪が飛んで頭の上が斑(まだら)になるから...
夏目漱石 「琴のそら音」
...矢柄(やがら)に二箇所斑(まだら)になつてゐるところがございます」平次の指摘したのは飴色になつた篠竹(しのだけ)に上下二ヶ所...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ところまだらに陽の光が煙っていて美しい景色でした...
林芙美子 「鶴の笛」
...色まだらな襤褸(ぼろ)をまとつた子たちが馳せよつてくる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...すると黄と青じろとまだらになつて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...すると黄と青じろとまだらになって...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...赤白の斑(まだら)などのなかに...
山本周五郎 「半之助祝言」
...朱(しゆ)の斑(まだら)……桜のもみぢ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...曳(ひ)くのは、まだらの牛、護るのは、眼をひからした刑吏(けいり)と雑兵(ぞうひょう)であった...
吉川英治 「親鸞」
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