...まだ余程高価なものに思われました...
伊藤野枝 「「別居」について」
...まだ仕事があったんですかい」「あたり前だ...
海野十三 「恐竜島」
...その時分にはまだところどころに雪が殘つてゐました...
江南文三 「佐渡が島から」
...まだ手入れもしないのはよくよくのことだろう...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...まだ心持ひきつゝたやうな痕跡がのこつて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...がお前はまだ怒っていたね……仲直りのしるしに僕と握手をして...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...「泥棒が入ったぞ、俺もこの通り傷を負ったが、甲府から来た金助は殺された、お堂の本尊様も明神の御宝蔵も荒された、賊はまだ若い、若い前髪の侍と、女が一人に犬が一疋、その犬が強いから噛(か)まれないように用心さっしゃい」警板の木の上で入道がおおいに叫ぶ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのほかまだ沢山あって「と」とか...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...戸籍の方もまだ清子の死んだのはとゞけてねえンだ...
林芙美子 「なぐさめ」
...まだ重湯が通るぐらいなので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...四月のはじめといえばまだいたるところに流氷が漂っている...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...まだ水のなかで断末魔のもがきをやらないのを不審に思っていました...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...こうなってもまだ迷うのは子を思う道の闇(やみ)だけで宮が重態だと聞くと仏のお勤めも怠るばかりで恥ずかしくてなりませんが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今はまだ発見せられていないのである...
柳田国男 「海上の道」
...今はまだ国中の片田舎に...
柳田国男 「海上の道」
...生きられる限り御機嫌よく生きてお出でなさい」その時はまだ私が生まれていない前だったから...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...』『まだ寒いですからなあ...
與謝野寛 「執達吏」
...まだ年を老(と)らねばこそ...
吉川英治 「源頼朝」
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