...またたく間に、繩梯子(なわばしご)は窓の外におろされ、二つの鉄の鈎(かぎ)でしっかと窓縁に止められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今度はお秀の夫と京都にいる両親宛(あて)の分がまたたく間(ま)に出来上った...
夏目漱石 「明暗」
...またたく間におちこんでしまったのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...この簡単でわかりのいいモットーは、全世界の、労働者たちの間に、どんなに、親しい響きをもって、口から口へ、村から街(まち)へと、またたく間に、広がって行くことだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...またたく間に、五十畳の広座敷はもちろん、筵敷の上までぎっしりと詰って、身動きもならない有様...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...屹度またたく間に無くなつてしまふに違ひない...
正岡子規 「墓」
...またたく間に飛んで行ってしまったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...引きつけて、突き、退がりながら、斬り揮う短刀に無駄がなく、またたく間に、その場に倒れてしまわぬものは、いのちからがら逃げのびて、河岸(かし)にへたばって、呻いている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人々は、みんな右往左往の状態で、棒片のようなものを手にしていたり、日本刀など片手にしているものもあったりして、またたく間に、巷は殺気立っていたのである...
山之口貘 「野宿」
...またたく間に神田橋から外濠(そとぼり)に沿って...
吉川英治 「江戸三国志」
...だがまたたく間に近づいてきたのを見ると...
吉川英治 「三国志」
...またたく間にみな殺しに斬ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、陽城(けいようじょう)を突破し逃げる敵を追って、山谷へ入った...
吉川英治 「三国志」
...またたく間に、長江の埠頭(ふとう)まで来た...
吉川英治 「三国志」
...山上の穀倉は二万余の大兵で食うのでまたたく間に空(から)になった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして奉行所に抛(ほう)りこみ、またたく間に、人数をととのえて、大賀弥四郎の邸宅(ていたく)を包囲した...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでもまたたく間に全員戦闘の部署(ぶしょ)につき...
吉川英治 「新書太閤記」
...甲冑(かっちゅう)、弓箭(きゅうせん)を、身によろって、またたく間に、兵に、兵の数が加わって、殖(ふ)えてゆく...
吉川英治 「親鸞」
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