...それが、またたくまに、すぐ目の前にせまってきました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...それだけの丸太をまたたく間に灰にしてしまいました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...燈明がまたたく...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...またたくまにほころんでたちまちに薔薇の花となってしまうような時期が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またたく間に敵の軍隊の半分を打ち倒してしまいました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...百二十個の灯籠が春風(しゅんぷう)にまたたく...
夏目漱石 「一夜」
...天にまたたく星のように清らかです...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...またたく間に、高い梢に、猿のように、腰をおろした...
火野葦平 「花と龍」
...あの星のまたたくのを見てゐると天上界では人々翠帳にこもつて甘語しきりなるを思はせるのに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...雲のきれ間にせはしく青くまたたくやつはそれも何だかわからない...
宮澤賢治 「うろこ雲」
...十日あまりの日はまたたく間に過ぎた...
室生犀星 「津の国人」
...またたくさんの過去が永久に忘れられるであろう...
柳田国男 「雪国の春」
...またたくまに突破されてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...――駆けるほどに、呼ばわるほどに、暮れかけている横磯の長汀(ちょうてい)は、またたくうちに、次郎の飛ぶ足のうしろとなって流れ去りましたが、かくてもまだ、その人に似た姿は先に見えません...
吉川英治 「江戸三国志」
...またたく間に神田橋から外濠(そとぼり)に沿って...
吉川英治 「江戸三国志」
...またたくまに闇に消え去ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...またたくまだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...またたく間に過ぎて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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