...商売(あきない)の帰途(かえり)にまたぐれた――これだから女房が...
泉鏡花 「婦系図」
...じつと跨倉(またぐら)に挟(はさ)んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...やがてまたぐったりとなって眼をつぶって...
太宰治 「パンドラの匣」
...すぐまたぐるりと引返して来て元の枝へとまった...
田中貢太郎 「怪人の眼」
...門の敷居をまたぐこともできないであろう...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...二三日またぐれだして...
徳田秋声 「挿話」
...またぐいぐいと動きだす...
豊島与志雄 「鯉」
...いかなる敵もその敷居をまたぐことはできないだろう……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...でまたぐるぐる踊り廻って...
豊島与志雄 「天狗笑」
...ところがその蠱惑的(こわくてき)な閾(しきい)を一度またぐと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またぐずぐずしていると...
永井隆 「この子を残して」
...またぐるぐる廻(まわ)して眺(なが)めたりする癖(くせ)は...
夏目漱石 「こころ」
...その頭をまたぐったりと落としてしまった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...「先生!」と彼は叫んで股倉(またぐら)を押えた...
本庄陸男 「白い壁」
...また股間(またぐら)の腫(ねぶと)を押し潰(つぶ)して奔り出す膿栓(のうせん)同様螺旋状で進行する蛇が見えたは科学者これを何と評すべき...
南方熊楠 「十二支考」
...ふたりはまたぐうぐうねこんでしまいました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「いさましい ちびの仕立屋さん」
...金杉でまたぐれだしたからなんだよ」と...
山本周五郎 「花も刀も」
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