...おやと思ってその次のやつへ足をかけるとまたぐらりとくる...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...商売(あきない)の帰途(かえり)にまたぐれた――これだから女房が...
泉鏡花 「婦系図」
...すぐまたぐったりとなって...
伊藤左千夫 「老獣医」
...じつと跨倉(またぐら)に挟(はさ)んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...彼女の居間の敷居をまたぐ都度(つど)...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...またぐずぐずにならないように...
徳田秋声 「仮装人物」
...またぐったりと身を落して...
中里介山 「大菩薩峠」
...今咽喉がぐいと動いたかと思うと、またぐいと動く...
夏目漱石 「坑夫」
...……ついでのことに股倉眼鏡(またぐらめがね)でもしてみたらどうだ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...鍛冶屋が閾をまたぐなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...またこれを妨(さまたぐ)る者なし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...低い欄干をまたぐと...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...低い欄干をまたぐと...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...早くもまたぐれだしたという半三郎...
山本周五郎 「落ち梅記」
...直二郎はまたぐいとこっちへ向き直った...
山本周五郎 「新潮記」
...榮子がまたぐずぐず云つて居るのを聞いて夏子が立つて行つた...
與謝野晶子 「帰つてから」
...‥‥彼女はまたぐたつと身をおろした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...禁断(きんだん)の閾(しきい)をまたぐような好奇心が...
吉川英治 「松のや露八」
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