...藤助は一笑して、「まずは、この寸法でございましてね、お道さんを引寄せた工合というのが、あはッはッ...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...まずはぼくの組み立てた仮説を聞いてくれたまえ」四東屋氏はそばの椅子(いす)に腰をおろすと...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...まずはじめに、博士の家へ出入りする用ききに色々たずねてみると、色々な食料品があのうちへは、家族の割合に余分にはいっていることがわかったんだよ...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...まずは取り急ぎ要用のみ...
平林初之輔 「祭の夜」
...まずは中に入って茶の一杯でも飲んでいってくだされ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...まずは座敷の方をちょっと覗いておこう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...まずは赤馬様の毛色の兎が稀(まれ)に出るを上瑞と尊んだのだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...まずは馬中の神仙じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...野生の鶏種々あるがまずは四種とする...
南方熊楠 「十二支考」
...まずは、無事御帰国で、目出度いと申しあげる」「其許も、川中島に一戦を遂げ、且(か)つは、久しぶりに、おむすめ御も連れ戻られ、この上の祝着はござるまい」「お察しのとおりでござる...
吉川英治 「上杉謙信」
...まずは型の如き使節ぶりを見せた...
吉川英治 「三国志」
...まずは事なく」「久しゅう会わんので...
吉川英治 「私本太平記」
...まずは宮方一色に風靡(ふうび)されたが...
吉川英治 「私本太平記」
...「まずは筑紫(つくし)(九州)までも...
吉川英治 「私本太平記」
...ここで御受諾はいただけませぬか」「降伏せいとの旨か」「まずは」「はて...
吉川英治 「私本太平記」
...まずは欣(うれ)しく存じまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...「まずは、御健勝で」と、施薬院は事もなげに平常どおりな挨拶をのべた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それを着て、白紫(びゃくし)の縞脚絆(しまきゃはん)に、緋房(ひぶさ)の垂れた黒の乾漆笠(かんしつがさ)をかぶり、野太刀を打(ぶ)っ込み、樫(かし)の一棒を手に、武松は、「いずれぜひまた、お目にかからせていただきますが、ひとまずは、長いご厄介と、思わぬお方へお目にかかったお礼をのべ、ちょっくら故郷(くに)へ行ってまいります」と、その日、清々(すがすが)しい別れを酌(く)んで、恩家柴進(さいしん)の門を立って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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