...なんとかして二人(ふたり)の間の気まずさを引き裂くような...
有島武郎 「或る女」
...その玉章(たまずさ)の中には...
泉鏡花 「婦系図」
...まずさきにカラニシをしき...
上村松園 「昔尊く」
...気まずさはずかしさが...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...端(はた)から雪子に知れた場合の気まずさも考えられた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...和尚さんは入り口に出て挨拶して、まずさしで、俵から米を抜いて、それを明るい戸外(おもて)に出して調べてみる...
田山花袋 「田舎教師」
...一種の氣まずさを感じていたのだから...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...平生から私はめったにまずさを感じたことがない...
中勘助 「胆石」
...この雑炊のまずさ加減には...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は矢っ張り谷中へ帰りましょう」女はこの気まずさから逃げ出すように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ではひとまずさらばじゃ」ドーナルは眠(ねむ)りにつき...
ダグラス・ハイド Douglas Hyde 館野浩美訳 「首なし」
...それは前のたまずさにお示ししたようにふしぎな一つ家の灯(ともし)びがもとでございました...
室生犀星 「玉章」
...そんな薬よりもその薬を必要とする病その物の発生の方をまずさけなければなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まずさびしいところ・人影のない砂ばかりの地方・に逃れるのが一番近道だと考えました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...にがさとまずさとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...話したいことは山ほどありますが、まずさいしょは、おばあさんのそだてた子どもたちのことです...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...大音をあげて魏船(ぎせん)の操縦のまずさを嘲った...
吉川英治 「三国志」
...決して、偽鑑札(にせかんさつ)ではありませぬ」と、折角、罠(わな)にかかった本体の曲者を逸して、その口惜しさと、気まずさと、異様な昂奮とに、三名は、地だんだを踏んで、後の祭りをくり返した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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