...やがていくらかまじめになって...
有島武郎 「星座」
...ひどくまじめにかんがえこんで...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...その人はおそらくまだ一度も自分の仕事についてまじめに考えた経験を持たない人であろう...
伊丹万作 「カメラに関する覚え書」
...まじめにこう答えた...
太宰治 「嘘」
...男爵は、まじめになり、その男のてんてこ舞いを見つめ、一種の感動を以(もっ)て、「はり切っていますね...
太宰治 「花燭」
...「まじめに聞いてくれよ...
太宰治 「パンドラの匣」
...」と固パンはいよいよまじめに...
太宰治 「パンドラの匣」
...夫婦そろって自信がなく、はらはらして、お互いの顔が、謂わば羞皺(はじしわ)で一ぱいで、あの人は、たまには、私にうんと甘えてもらいたい様子なのですが、私だって、二十八のおばあちゃんですし、それに、こんなおたふくなので、その上、あの人の自信のない卑下していらっしゃる様子を見ては、こちらにも、それが伝染しちゃって、よけいにぎくしゃくして来て、どうしても無邪気に可愛く甘えることができず、心は慕っているのに、逆にかえって私は、まじめに、冷い返事などしてしまって、すると、あの人は、気むずかしく、私には、そのお気持がわかっているだけに、尚(なお)のこと、どぎまぎして、すっかり他人行儀になってしまいます...
太宰治 「皮膚と心」
...まじめに取合うも少々大人げないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...たがいにまじめになるようにといましめ合い...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...」画かきはにわかにまじめになって...
宮沢賢治 「かしわばやしの夜」
...まじめに誠実になさっているようです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...夫人はまじめに、「なぜすぐお返しになりましたの、写させておいて姫君にも見せておあげになるほうがよかったでしょうにね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たびたびこうしてこちらへ上がっております誠意だけはわかっていただいているものと頼もしくは思っております」まじめに薫はこう言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わたしはただきまじめに語るすべを知るだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つい可笑(おか)しくなったのです」「まじめにとは」「お叱りをうけるかもしれませんが」と信助は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まじめに怒ってそれを手打ちにしたなどと聞えると民衆はかえって...
吉川英治 「三国志」
...まじめに開きなおり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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