...すべての顔には今までのばか騒ぎに似ぬまじめさと緊張さとが描かれた...
有島武郎 「星座」
...敷島は多少まじめさうに聽く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しごくまじめさうな男でした...
鈴木三重吉 「蛇つかひ」
...「あなたのまじめさを...
太宰治 「秋風記」
...ちょうどそれと同じ子供らしい他所他所しい生まじめさが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それは若々しいまじめさと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その突然のそして時としては厳(いか)めしくきわ立って見えるまじめさは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど打ち沈んだようなまじめさがこもっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これは彼の言葉のまじめさとはいかにも矛盾していて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そんな男では十分まじめさを保つことができないだろうし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その忠信孝悌を説く顔つきのまじめさを見て殆(ほとん)ど噴飯せんと欲す...
正岡子規 「病牀譫語」
...やさしい神々しいまじめさを浮かべている顔――かれの顔は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...彼の顔に見出したと同じ表情――勝利のおごそかな強いまじめさが認められた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...他の三人の婦人たちの善意とまじめさにみちた返事についても...
宮本百合子 「アメリカ文化の問題」
...自分たちに信じられないおおっぴらさで、きまじめさで、フランネル・シャツの男が、自分たち階級におとなしく帰属しているべきはずの女を性の自覚と解放に誘ってゆく...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...書けないものを断るまじめさと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...弦之丞のまじめさと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...このまじめさが彼らの享楽主義をして...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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