...すべての顔には今までのばか騒ぎに似ぬまじめさと緊張さとが描かれた...
有島武郎 「星座」
...敷島は多少まじめさうに聽く...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...しごくまじめさうな男でした...
鈴木三重吉 「蛇つかひ」
...じつは半分のまじめさであったが――スコットランドの女王マリーを...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...この頃の、指導者たちの、あの、まじめさ...
太宰治 「斜陽」
...あの正面を切つたまじめさが消え失せ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ちょうどそれと同じ子供らしい他所他所しい生まじめさが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それは若々しいまじめさと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その突然のそして時としては厳(いか)めしくきわ立って見えるまじめさは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...別に急ぎもせず荘重なまじめさで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それぞれ有志たちから受ける尊敬心を裏切らずに押して行く交際ぶりのまじめさが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんど打ち沈んだようなまじめさがこもっていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これは彼の言葉のまじめさとはいかにも矛盾していて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...その忠信孝悌を説く顔つきのまじめさを見て殆(ほとん)ど噴飯せんと欲す...
正岡子規 「病牀譫語」
...自分たちに信じられないおおっぴらさで、きまじめさで、フランネル・シャツの男が、自分たち階級におとなしく帰属しているべきはずの女を性の自覚と解放に誘ってゆく...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...そのような事態を遺憾とするまじめさがたたえられている...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...書けないものを断るまじめさと...
室生犀星 「芥川の原稿」
...弦之丞のまじめさと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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