...わしだって、若い頃には、ラプンツェルに決して負けない綺麗な娘だったが、旅の猟師に可愛がられラプンツェルを産んで、わしの母から死ぬか、生きていたいかと訊(たず)ねられ、わしは何としても生きていたかったから、生かして置いてくれとたのんだら、母は、まじないをして、わしの命を助けてくれたが、おかげで、わしはごらんのとおりの美事な顔になりましたよ...
太宰治 「ろまん燈籠」
...厭伏(まじない)をしていただくと...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...それに向って両手の指を胸の処で組み合せてまじないでもするようにしていた...
田中貢太郎 「蕎麦餅」
...千人針にもついでに五銭白銅を縫付け「しせんを越える」というおまじないにする人もあるという話である...
寺田寅彦 「千人針」
...ほんとうにマッチをすっておまじないをしやしんだった...
新美南吉 「狐」
...何の禁呪(まじない)か知らないが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臍まで濡れた湿気除けのまじないに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白虎が東海に見(あらわ)れたので例の赤刀を持ち厭(まじない)に行きしも術行われず虎に食われた...
南方熊楠 「十二支考」
...偽言の輩僧に賄賂して呪(まじない)もてを制し己(おのれ)を(く)わざらしむと...
南方熊楠 「十二支考」
...農家が恩威並び示して田畑の害物を禁厭(まじない)する諸例を挙げていわく...
南方熊楠 「十二支考」
...あなたからときどきはおまじないと御褒美頂いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...禁厭(まじない)などの宮中でできない療法も実家で試みようとしてであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その友人がこれをよけるききめあらたかなおまじないを教えて安心させたことが役立った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おまじないの中には苦悩をおろすのにそれを別の人に移さなければならないとするものがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...魔法まじないを善(よ)くする故に...
柳田国男 「遠野物語」
...上州伊香保の木樵で下駄灸というまじないをしていた親爺が...
柳田国男 「雪国の春」
...背骨(せぼね)の七ツ目の節(ふし)にはお諏訪(すわ)さまの禁厭灸(まじないきゅう)がすえてごぜえます...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それが一体何のお禁厭(まじない)になるのかい」「わすれ貝を帯かたもとの中へ秘(かく)しておくと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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