...東洋での古来の説をも時々まじえて...
石原純 「杉田玄白」
...もしショペンハウエルの部屋の空気の中に少しくこのガスをまじえておいたならば...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...下食は粟糠(あはぬか)に稗(ひえ)乾菜(ほしな)などまじえて喰ふ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...戦船百八十隻がたがいに砲火をまじえている海峡...
太宰治 「地球図」
...活動写真の楽器の音をまじえて騒然たる響(ひびき)を伝えていた...
田中貢太郎 「水魔」
...このほうはどうやら片ことで会話をまじえて...
谷譲次 「踊る地平線」
...父親をまじえて酒をのみながら鷲尾はそンなことを喋(しゃ)べりだした...
徳永直 「冬枯れ」
...そして汀に立つただ一株の大木のほかにはいつも水をくんだり米をといだりするところに一本のみず木と柳が枝をまじえてるばかりでこれといった木もない...
中勘助 「島守」
...小さな感情をまじえてするがために...
新渡戸稲造 「自警録」
...情実をまじえて裁判をとりあつかい...
蜷川新 「天皇」
...今は気ちがいじみたものまでもまじえているようだった...
火野葦平 「花と龍」
...みじんいつわりをまじえていない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日々の生活の描写にまじえて...
宮本百合子 「歌集『仰日』の著者に」
...不具者のような形態が崎嶇(きく)として枝をまじえていた...
室生犀星 「生涯の垣根」
...膝をまじえて坐っている哲学者たちの一団にあい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...餅にまじえて炉の上に載せ置きしに...
柳田国男 「遠野物語」
...北がわにのしかかる信濃丘陵から雪をまじえて吹きおろす風のために...
山本周五郎 「日本婦道記」
...だんだんと膝(ひざ)をまじえて話しているうちに...
吉川英治 「神州天馬侠」
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