...潺々たる谷川の音にまじつて今そこに鳥が來たかと思ふ許りに近く明瞭にあやしく鋭い夜鳥の聲は...
今井邦子 「佛法僧」
...交(まじわ)りは薄くも濃くも月と雲九月十八日 十七日夜七時十二分...
高浜虚子 「六百句」
...まじめな顔をして酒を呑む...
太宰治 「鴎」
...不安と恐怖と焦躁とが奇妙にいりまじった落ちつかない気持で...
太宰治 「パンドラの匣」
...あのすさまじい濁流もなかつた...
田山録弥 「山間の旅舎」
...如何にもあり得まじき不思議事と思ひ給はずや...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...道庵ゆずりの霊魂不滅説を持ち出したのはまじめです...
中里介山 「大菩薩峠」
...左様(そん)なもんですかな」と門野(かどの)は稍真面目(まじめ)な顔をした...
夏目漱石 「それから」
...あの凄まじい赤痣に記憶はなくとも...
野村胡堂 「江戸の火術」
...なまじ罪を重ねるより...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...およそ古文真宝(くそまじめ)な顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なまじろい女のはだけた胸をみつめながら言ったとき...
室生犀星 「香爐を盗む」
...目はまじろいて、耳はおどろく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それらすべてのまじりあった何かしら精髄のようなものが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その暴力の方にも多少は愛情もまじっているように思われるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのままじっとしていたら一体どんなことになるだろう? 事件の方を操作することはできないから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これから「おぼえる家」にしようではないかと冗談まじりにいったことがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...惜しむべき大将や兵卒らも入りまじっています」「うむ...
吉川英治 「三国志」
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